2019年5月
高温水蒸気雰囲気中におけるジルコニウム-ホウ素および鉄-ホウ素合金からのホウ素酸化蒸発過程に関する実験的研究
Proceedings of International Topical Workshop on Fukushima Decommissioning Research (FDR 2019) (Internet)
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- 英語
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シビアアクシデント時に生成されるBWR制御材である炭化ホウ素と構造材であるステンレス鋼やジルカロイとの混合溶融体からのホウ素(B)放出モデルの構築に向けて、溶融体中の代表組成であるFe-B及びZr-B合金からのB酸化蒸発過程を実験的に調べた。ZrB$_{2}$からのB酸化蒸発は、酸化によりB$_{2}$O$_{3}$とZrO$_{2}$を生成し、続いてB$_{2}$O$_{3}$と水蒸気との反応による揮発性H-B-O蒸気種が生成することで生じることが示唆された。一方、Fe$_{2}$B及びFeBの場合、両者のB酸化蒸発過程は同様であり、Fe-B合金の酸化により生成するB$_{2}$O$_{3}$のほか、Fe-B合金の複雑な酸化物であるFe-B-O化合物の分解により生成するB$_{2}$O$_{3}$によりBの蒸発が生じることが示唆された。