2017年8月
【認知症 発症前治療のために解明すべき分子病態は何か?】(第2章)アルツハイマー病病因分子と制御 APPの代謝と軸索輸送における生理機能
実験医学
- ,
- 巻
- 35
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1986
- 終了ページ
- 1990
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)羊土社
アルツハイマー病(Alzheimer's disease:AD)の原因遺伝子産物APPは生合成された後、神経軸索でキネシンモーターによる小胞輸送を担う分子である。軸索輸送機能を終えたAPPは二段階の切断を受け、アミロイドβタンパク質(Aβ)を産生する。Aβはオリゴマーを形成し神経毒性をあらわすことでAD発症を引き起こすと理解されている。APPの輸送における機能と代謝分子機構はAD発症と密接にかかわっている。本項ではAPPの代謝分子機構と軸索輸送におけるAPPの役割について論じる。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0288-5514
- 医中誌Web ID : 2017391457