2018年11月 - 2021年3月
タウレプトンにおけるレプトンフレーバー破れの探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 特別研究員奨励費
平成30年度は、belle2linkと呼ばれるBelle II実験で共通に使用される高速光データ転送プロトコル及び、Belle II DAQ 制御システムの通信フレームワークを、COPPERのアップグレードモジュール (UGM) に実装するために、FPGAファームウェアの開発を行った。
現行のBelle II DAQシステムでは、各検出器のフロントエンド電子回路(FEE)からのデジタル化された信号が belle2link を通して収集される。アップグレード後も、UGM が belle2link を使用しないと、各検出器のFEEの変更が必要となり、それに伴う多大な労力、バグを混入させる可能性などから、非常に好ましくないことになる。そこで、UGMにbelle2linkを搭載できることを検証するために、KEKにおいてUGM候補モジュールのテストベンチを構築した。Belle IIのCDC検出器のFEEおよび模擬のFEEとUGMの間に、belle2linkを通してデータ転送を試み、いずれの場合についても転送がエラーなく成功することを確認した。また、これらのbelle2linkの検証テストは海外の共同研究機関においても再現された。
続いて、DAQの制御システムをUGMに実装するために、ファームウェアを新たに開発した。まず、既存のCOPPERとCDCのFEEを用いて、A7D8、A16D32および連続データアクセス方式を試み、制御コマンドが正しく機能していることを確認した。
以上の研究結果を含む Belle II DAQシステムのアップグレード計画と開発状況について国際会議(6th KEK Flavor Factory Workshop)でポスター発表を行なった。
現行のBelle II DAQシステムでは、各検出器のフロントエンド電子回路(FEE)からのデジタル化された信号が belle2link を通して収集される。アップグレード後も、UGM が belle2link を使用しないと、各検出器のFEEの変更が必要となり、それに伴う多大な労力、バグを混入させる可能性などから、非常に好ましくないことになる。そこで、UGMにbelle2linkを搭載できることを検証するために、KEKにおいてUGM候補モジュールのテストベンチを構築した。Belle IIのCDC検出器のFEEおよび模擬のFEEとUGMの間に、belle2linkを通してデータ転送を試み、いずれの場合についても転送がエラーなく成功することを確認した。また、これらのbelle2linkの検証テストは海外の共同研究機関においても再現された。
続いて、DAQの制御システムをUGMに実装するために、ファームウェアを新たに開発した。まず、既存のCOPPERとCDCのFEEを用いて、A7D8、A16D32および連続データアクセス方式を試み、制御コマンドが正しく機能していることを確認した。
以上の研究結果を含む Belle II DAQシステムのアップグレード計画と開発状況について国際会議(6th KEK Flavor Factory Workshop)でポスター発表を行なった。
- ID情報
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- 課題番号 : 18F18324
- 体系的課題番号 : JP18F18324
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
IEEE Transactions on Nuclear Science 68(8) 1818-1825 2021年8月 査読有り筆頭著者責任著者
講演・口頭発表等
1-
22nd Virtual IEEE Real Time Conference 2020年10月23日