MISC

2021年9月

日本人関節リウマチ患者におけるボディイメージ・アセスメントツールの信頼性の検討

臨床リウマチ
  • 小橋 靖子
  • ,
  • 渡辺 美紀
  • ,
  • 菊地 真佑花
  • ,
  • 片上 香里
  • ,
  • 西田 圭一郎
  • ,
  • 堀田 昌宏
  • ,
  • 尾崎 敏文
  • ,
  • 那須 義久
  • ,
  • 中原 龍一
  • ,
  • 原田 遼三

33
3
開始ページ
221
終了ページ
232
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本臨床リウマチ学会

【目的】関節リウマチ(RA)患者におけるボディイメージ・アセスメントツール(BIAT)の信頼性と有効性を検証すること。【方法】本研究は横断的観察研究である。外来通院中(非手術群)および入院中(手術群)のRA患者265例および健常人62名を対象にBIAT質問用紙への回答を依頼した。信頼性の評価として、内部一貫法にはRA患者265例のbaselineのデータを、再テスト法には健常群62名のbaseline・3週後、および非手術群76例のbaseline・半年・1年後のデータを用いた。既存の評価法としてBDI-II(Beck Depression Inventory-II、ベック抑うつ質問票)を用いてBIATの臨床評価としての妥当性を検討した。RA患者265例をDAS28-CRPに基づき、寛解、低疾患活動性、中疾患活動性、高疾患活動性に群別し、BIATとの関連を検討した。さらに非手術群と手術群でBIATに差があるかどうかを検討した。【結果】BIATは全体の評価でも各構成概念の評価でもα係数は0.8以上を示しており、高い一貫性を有していた。再テスト法ではBIAT全体平均において、健常群のbaselineと3週後で相関係数0.75、非手術群のbaselineと半年後および1年後で相関係数0.79および0.78であり、比較的高い信頼性が確認できた。BIAT全体スコアはBDI-IIと有意な負の相関(r=-0.64、P<0.001)を示した。BIATは疾患活動性が高いほど低値となる傾向があることが示された。手術群でのbaselineの平均BIATの値はいずれの構成概念においても非手術群よりも有意に低値であった。【結論】RA患者に対するBIATは、高い一貫性、安定性を有する評価ツールであることが確認された。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search-tp.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2021&ichushi_jid=J02269&link_issn=&doc_id=20211005060007&doc_link_id=1390852746526744448&url=https%3A%2F%2Fcir.nii.ac.jp%2Fcrid%2F1390852746526744448&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_3.gif
ID情報
  • ISSN : 0914-8760
  • eISSN : 2189-0595
  • 医中誌Web ID : 2022003957

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