MISC

2001年3月

ナトリウム洗浄技術開発 - 溶融NaK洗浄基礎実験 -

JNC TN9400 2001-079
  • 平川 康
  • ,
  • 山本 晋平*
  • ,
  • 山本 晋平
  • ,
  • 仲井 悟

開始ページ
43
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等

本実験では、効率的なナトリウム洗浄条件を探索するために、ベッセル等の容器下部に残存するナトリウムを溶融状態にて蒸気洗浄を行う場合の基礎データとなる反応進展速度データを取得する目的でコールド試験を行った。実験では溶融ナトリウムを模擬するために、常温で液体であるナトリウム-カリウム共晶合金(NaK)を用いた。実験結果は以下のように要約される。(1)低音・低湿度(8$\sim$12$^{\circ}C$,8$\sim$11g/m3)の湿り窒素ガスによる液相NaKの反応速度は固相Naの2倍程度速く、反応速度に対するNa相状態の影響は無視できない。(2)比較的高温・高湿度の湿り窒素ガス環境下(30$\sim$33$^{\circ}C$,23$\sim$31g/m3)における反応進行性は、低音・低湿度条件(8$\sim$12$^{\circ}C$,8$\sim$11g/m3)の場合より3倍速く、洗浄速度に与える温度や湿度の影響は大きい。(3)湿り炭酸ガスを用いてのNaKの炭酸化合物への転換は、表面近傍部のみで反応が終了し、NaK内部まで転換することは困難である。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4036829

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