IFMIF/EVEDAリチウムターゲット系と試験設備系の実証試験と工学設計の活動報告,5; リチウムターゲット系実証試験を通じて得られた技術課題
日本原子力学会2015年秋の大会
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- 開催年月日
- 2015年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 静岡
- 国・地域
- 日本
幅広いアプローチ活動の一つである国際核融合材料照射施設(IFMIF)の工学実証・工学設計活動(EVEDA)の中で、EVEDAリチウム試験ループ(以下ELTLと略す)の工学実証活動が行われた。IFMIFでは重陽子ビームターゲットに液体金属リチウム噴流(以下、Liターゲット)を採用し、Liターゲットは真空中(10$^{-3}$Pa)を高速(15m/s)で流れ、重陽子との核反応で中性子を発生させるとともにビーム入熱(10MW)を除去する。ELTLにおける工学実証活動の主な目的は、IFMIFリチウムターゲットの流動条件を模擬し、実験的にリチウムターゲットの安定性を評価・実証することである。本研究では、一連の工学実証試験を進めた結果、新たに得た技術課題とIFMIF実機等の強力中性子源施設の設計・建設に向けて残る技術課題について整理した。新たに得た技術課題は、放射線環境下でのノズルの保守方法やターゲット下流で発生しうるキャビテーションの対策である。また、一連の実証試験結果などを基に技術成熟度を評価した結果、遠隔保守技術やリチウム純化と純度監視のシステム技術に多くの課題を残すことを示した。