2014年10月
1200時間使用されたリチウムテストアッセンブリの金属組織解析
Fusion Engineering and Design
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- 巻
- 89
- 号
- 7-8
- 開始ページ
- 1674
- 終了ページ
- 1678
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(国際会議プロシーディングス)
- DOI
- 10.1016/j.fusengdes.2014.02.043
IFMIFの実現に向けた課題の一つに、リチウム機器のエロージョン・コロージョンがあげられる。大阪大学では、IFMIFターゲットの設計に資することを目的としたリチウム自由表面流に関する研究が実施され、そのテストアッセンブリは、300$^{\circ}$Cの高流速リチウム環境下で1200時間使用された。このテストアッセンブリは、実証実験データとしてのエロージョン・コロージョン挙動を把握するうえで貴重であることから、金属組織観察を実施した。その結果、ノズル先端部において、高流速リチウム流の痕跡と考えられるわずかな凹凸が観察された。また、当該部に比較して流速比が0.1-0.4となるノズル入口部には、まだら模様が観察されるとともに数ミクロン深さの多数のき裂が観察された。詳細な分析により、これらの現象は、リチウムからの浸炭によるものと推察された。本研究により、IFMIF機器のエロージョン・コロージョンを防止するには、リチウム中に溶存する炭素のコントロールも必要であることが新たにわかった。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.1016/j.fusengdes.2014.02.043
- URL
- https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5041003
- Scopus
- https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=84905921240&origin=inward
- Scopus Citedby
- https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=84905921240&origin=inward
- ID情報
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- DOI : 10.1016/j.fusengdes.2014.02.043
- ISSN : 0920-3796
- SCOPUS ID : 84905921240