2018年9月5日
ロボット・セラピーにおける柔らかい触感の重要性
第20回日本感性工学会大会
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- 開催年月日
- 2018年9月4日 - 2018年9月6日
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
メンタルヘルス対策の1つとして,ロボット・セラピーが注目されている.本稿は,ロボット・セラピーに利用するロボットとして,柔らかい触感のロボットと硬い触感のロボット,どちらが有効であるか提示する一環として,ロボットの柔らかさがふれあいにより得られる心理的・生理的ストレス緩和効果に与える影響を,評価実験を通して検証した.その結果,硬い触感のロボットと比較して,柔らかい触感のロボットとのふれあいの方が得られる心理的ストレス緩和効果(特に,緊張と抑鬱の緩和や活気の向上効果),生理的ストレス緩和効果(特に,α波の増進効果),ともに高いことを確認した.また,実験参加者へのインタビューより,柔らかい触感にはふれあう意欲の低下を抑制する効果がある可能性が示唆された.したがって,ロボット・セラピーに利用するロボットとして,柔らかい触感のロボットの方が有効であると言える.