山崎 諒
基本情報
- 学位
-
修士(哲学)(2020年3月 慶應義塾大学)
- ORCID iD
https://orcid.org/0009-0005-8026-5643- J-GLOBAL ID
- 202101011759706205
- researchmap会員ID
- R000025553
【これまでやってきたテーマ——「形式的告示」、「アメリカの分析哲学と現象学」】
20世紀ドイツの哲学者であるM・ハイデガーの思想を中心に研究をすすめています。
わけても「形式的告示(formale Anzeige)」という(少なくとも)初期~前期のハイデガーが活用していた方法に関心をもっており、ハイデガー内在的な仕事としては、「形式的告示」を明確化することを目指しています。
それにあたっては、フッサールに由来する道具立て(「類化/形式化」や「本質的に偶因的な表現」など)を活用する路線を模索していましたが、後述するようなよりひろい文脈に位置づけることも目指しています。
また、分析哲学(言語哲学寄りのもの)と現象学(E・フッサール、M・ハイデガー)の関係についても関心をもってきました。
具体的には、アメリカにおける現象学系の議論の受容をめぐって、D・フェレスダールを嚆矢とする「西海岸の現象学者たち」(D・フェレスダール、H・ドレイファス、D・W・スミス、R・マッキンタイア etc.)の議論を追っていました。
とりわけ、「指示の問題」に関連する議論枠組みのなかで、彼らによるフッサール解釈(いわゆるノエマの「フレーゲ的解釈」)と、たとえばドレイファスによるプラグマティックなハイデガー解釈の関係に焦点を当ててきました。これはこれで面白いと思っているので、やはり後述するようなよりひろい文脈のなかでも継続できればと思っています。
【……という話をよりひろい文脈のなかに位置づける——「19~20世紀ドイツ哲学史」のなかのハイデガー】
最近では、そうした関心をよりひろい領域におさめるべく、「19~20世紀のドイツ哲学・論理学史におけるハイデガー」を描くことを目標にしはじめています。
このプログラムのご利益はさまざまにあると思われますが、さしあたり以下のように考えています(なお、3番目と4番目にかんしては残念ながらまだ希望的観測の域を出ていません)。
- 近年、著しい興隆を見せている「19~20世紀のドイツ哲学史」の地図中に「ハイデガー」という点を書き込むことができる。
- 『存在と時間』周辺期の磁力に引き寄せられがちな最初期ハイデガーの議論を、「19~20世紀のドイツ哲学史」を背景にすることで、同時代人の思想状況のもとで描きだせる。
- 「19~20世紀のドイツ哲学」が「分析哲学」にとってのひとつの故郷であると云えるかぎりで、「分析哲学」と「ハイデガー哲学」を同一の土俵で論じられるかもしれない(少なくともそのインフラ整備はできるかもしれない)。
- そういうふうにハイデガーの最初期の思想形成を辿ることで、「形式的告示(formale Anzeige)」と呼ばれる謎めいた方法に新しい角度からひかりを当てられるかもしれない。
そうしたプログラムをすすめるにあたっては、1910年代のいわゆる「最初期・修学期ハイデガー」のテクストを、当時の(ひろい意味での)論理学関連の論者たちの思想と結びつけることを目指したいと思っています。
具体的な名前を挙げるならば、以下のようなひとたちとハイデガーの結びつきを明確化する必要があると思われます。
(必要性を感じているものの、どこまでできるかはまったく未定で覚束ないですが)
- 心理学主義のひとびと:Ch・ジークヴァルト、M・ヴント、Th・リップス etc.
- ブレンターノ学派のひとびと:F・ブレンターノ、A・マルティ(+ E・フッサール、A・マイノング)etc.
- 新カント派のひとびと:W・ヴィンデルバント、H・リッカート、E・ラスク、H・コーエン、P・ナトルプ、E・カッシーラー etc.
- その他(やや時代をひろく見て)「論理学の問い」に参与していたひとびと:J・ヘルバルト、M・ドロービッシュ、K・フィッシャー、A・トレンデレンブルク、H・ロッツェ etc.
そういった研究は新カント派やブレンターノ学派(の一部)については盛んですが、それに比べてその他のひとびとについてはまだ掘り下げる余地が大いにあると思われるので、そこを少しずつやっていくことが当面の課題になります。
くわえて、最終的にはやはり『存在と時間』との関連も視野に入れるべきですが、最初期に留まっているいまのところ、『存在と時間』という著作は非常に遠い "未来" の話に見えています。
研究キーワード
13研究分野
1経歴
8-
2024年4月 - 現在
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2024年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2024年4月 - 2025年3月
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2023年10月 - 2023年12月
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2021年10月 - 2023年3月
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2020年4月 - 2022年3月
学歴
2-
2020年4月 - 2023年3月
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2018年4月 - 2020年3月
委員歴
1-
2023年11月 - 現在
論文
6-
『実存思想論集』 39 125-141 2024年6月 査読有り
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『現象学年報』 39 149-166 2023年10月 査読有り
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Heidegger-Forum 17 62-77 2023年8月
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三田哲学会編『哲學』 147 17-40 2021年3月 査読有り
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『哲学の探求』 47 258-277 2020年3月
書籍等出版物
1-
昭和堂 2021年6月21日 (ISBN: 4812220076)
講演・口頭発表等
5-
日本現象学会 第47回大会 2025年11月2日
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Nordic Society for Phenomenology 20th Annual Conference 2024年6月19日
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ハイデガー・フォーラム 2022年6月26日
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日本現象学会 第43回大会 2021年11月7日
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哲学若手研究者フォーラム 2019年7月13日
担当経験のある科目(授業)
6-
2025年10月 - 現在
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2025年9月 - 2025年9月
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2024年10月 - 2024年10月
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2024年8月 - 2024年8月
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2023年10月 - 2023年12月
所属学協会
5-
2015年 - 現在
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2018年 - 現在
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2020年 - 現在
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2021年 - 現在
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2022年6月 - 現在
