2018年12月
標準言語性対連合学習検査(S-PA)の妥当性に関する検討
高次脳機能研究
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- 巻
- 38
- 号
- 4
- 開始ページ
- 414
- 終了ページ
- 421
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2496/hbfr.38.414
- 出版者・発行元
- (一社)日本高次脳機能障害学会
本研究では標準言語性対連合学習検査(S-PA)の標準化に際して収集したデータをもとに、S-PAの正答数と他の神経心理学的検査の成績との関連を分析し、S-PAの併存的妥当性について検討を行った。S-PA開発の際に収集した健常者データ758名分、および脳損傷例データ48名分を分析対象とした。S-PAとの関連をみる他の検査として健常者データに関しては、言語流暢性検査(WFT)およびWAIS-IIIの数唱問題と類似問題を分析に用いた。脳損傷例データに関してはWFTおよびWAIS-IIIとWMS-Rの全検査結果を分析に用いた。分析の結果、S-PAの正答数はWMS-Rの言語性記憶指標や言語性対連合の成績と高い相関を示し、言語性記憶検査としてS-PAの併存的妥当性が確認された。一方でS-PAとWMS-Rの論理的記憶の成績との相関はやや低く、S-PAは物語の記銘とは異なる側面を測定している検査であると考えられた。また、S-PAの成績には語彙の豊富さや単語の共通点を探す能力、視覚的イメージの操作や処理の素早さも関連する可能性が示唆された。(著者抄録)
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.2496/hbfr.38.414
- URL
- https://search-tp.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2018&ichushi_jid=J03880&link_issn=&doc_id=20190109100001&doc_link_id=10.2496%2Fhbfr.38.414&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.2496%2Fhbfr.38.414&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_3.gif
- ID情報
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- DOI : 10.2496/hbfr.38.414
- ISSN : 1348-4818
- eISSN : 1880-6554
- 医中誌Web ID : 2019068608