論文

2016年6月

乳汁中マイコプラズマ陽性農場における乳房炎の発生実態調査

北海道獣医師会雑誌
  • 伊藤 めぐみ
  • ,
  • 古岡 みゆき
  • ,
  • 馬場 幸宏
  • ,
  • 古川 研治
  • ,
  • 平野 佑気
  • ,
  • 及川 学
  • ,
  • 平井 綱雄
  • ,
  • 藤川 朗
  • ,
  • 芝野 健一

60
6
開始ページ
234
終了ページ
239
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)北海道獣医師会

乳汁中からマイコプラズマが検出され、清浄化した9農場において、乳房炎の発生状況、飼養管理状況、実施した清浄化対策、蔓延防止策および再発防止策を調査した。発生農場の67%はバルク乳スクリーニング検査により摘発され、その後、全頭検査により陽性個体が特定されていた。感染源としては、多くの農場では子牛または経産牛の肺炎の流行が疑われ、一部の農場では分娩牛の悪露の乳房への接触も疑われた。陽性個体は臨床症状と受胎の有無により、淘汰、強制乾乳、治療のいずれかの処置が取られた。清浄化対策・蔓延防止策として、陽性個体を牛舎の端に寄せるか陽性牛群を設け隔離飼養とし、搾乳を最後に実施していた。清浄化した後は再発の監視に、分娩牛および新規乳房炎罹患牛の検査継続やバルク乳の頻回検査、再発の予防策として搾乳衛生の徹底が、それぞれ行われていた。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201602251677293922
URL
https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2016&ichushi_jid=J01378&link_issn=&doc_id=20160704300002&doc_link_id=1050282812560722048&url=https%3A%2F%2Fcir.nii.ac.jp%2Fcrid%2F1050282812560722048&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_2.gif
ID情報
  • ISSN : 0018-3385
  • 医中誌Web ID : 2016290682
  • J-Global ID : 201602251677293922

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