2010年1月
2008 年岩手・宮城内陸地震における強震観測点周辺の状況と発生した地震動との対応性
日本地震工学会論文集
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 10
- 号
- 4
- 開始ページ
- 4_14
- 終了ページ
- 4_53
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.5610/jaee.10.4_14
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本地震工学会
2008 年岩手・宮城内陸地震を対象として,道路事情により調査できなかったものを除く震度6 弱以上を記録した全ての強震観測点と5 強を記録した一部の強震観測点周辺の被害調査を行った.その結果,いくつかの観測点周辺で外壁のひび割れや外装材の落下,屋根瓦のずれといった軽微な建物被害は見られたが,いずれの観測点周辺でも,大破・全壊といった建物の大きな被害はなかった.観測された強震記録の性質について検討した結果,そのほとんどが0.5 秒以下の極短周期が卓越した地震動で,建物の大きな被害と相関をもつ1-2 秒応答は小さく,このことが大きな震度にもかかわらず建物の大きな被害が生じなかった原因と考えられる.
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.5610/jaee.10.4_14
- ISSN : 1884-6246
- CiNii Articles ID : 130001292928