MISC

2001年

秋季の広島湾北部海域における音響散乱強度と底層濁度の変動特性

土木学会論文集
  • 川西 澄
  • ,
  • 水野 博史
  • ,
  • 高杉 由夫
  • ,
  • 内田 卓志

2001
691
開始ページ
143
終了ページ
151
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2208/jscej.2001.691_143
出版者・発行元
公益社団法人 土木学会

周波数1.5MHzの超音波ドップラー分布計 (ADP) を用いて, 広島湾北部域における音響散乱体と流速の変動特性を観測した. 水平流速の変動は半日周潮に支配されているにもかかわらず, ADPの後方散乱エネルギー (ABSE) には1日周期の変動が明瞭にみられる. 表層のABSEが夜間に増加することから, ABSEの日周期変動は動物プランクトンによって引き起こされていると考えられる. 底層のABSEは, 懸濁粒子重量濃度と高い相関を示すとともに, その時間変動は, 散乱光式濁度計で測定された濁度の変動と良く一致している. 底層では, ABSEの最大は大潮の満潮時に起こり, さらに, ABSEのトレンドは潮差と同じ2週間周期の変動を示す. このトレンドは絶対流速と残差流により良好に説明される.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2208/jscej.2001.691_143
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10007242453
ID情報
  • DOI : 10.2208/jscej.2001.691_143
  • ISSN : 0289-7806
  • ISSN : 1882-7187
  • CiNii Articles ID : 10007242453

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