MISC

2002年

沿岸域の水ー堆積物界面近傍における酸素の動態に対する流速の影響の実験的解析

海岸工学論文集第49巻
  • 左山 幹雄
  • ,
  • 相馬 明郎
  • ,
  • 高杉 由夫

49
開始ページ
996
終了ページ
1000
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2208/proce1989.49.996
出版者・発行元
Japan Society of Civil Engineers

水深の浅い沿岸域では, 海底境界層における物質循環は, 海域の富栄養化に深く関わっている. 本研究では, 実験水槽に未撹乱堆積物コアを取り付けて界面近傍の酸素濃度プロファイルを測定し, 上層水の流速の変化が界面近傍における酸素の動態に与える影響を実験的に解析した. その結果, 上層水の流速が速くなると, 酸化層の厚さは変化しないが, 拡散境界層の厚さは薄くなり, 堆積物最表層での酸素消費速度 (Rsurface) が大きくなることが明らかになった. 流速がRsurfaceに影響を与えるメカニズムは, 現時点では明らかではない. しかし本研究の結果は, 海底境界層における流動場の変動が物質循環に大きな影響を与えていることを示している.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2208/proce1989.49.996
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130003807619
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00368598911?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.2208/proce1989.49.996
  • ISSN : 0916-7897
  • CiNii Articles ID : 130003807619

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