共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年 - 2010年

高分子材料の寿命予測および老化度の評価の規格化


資金種別
競争的資金

高分子材料は優れた材料であるが、金属や無機材料と比べて環境による影響を受け易く、生産直後から老化が始まる弱い材料でもある。また高分子材料は歴史の浅い材料であり情報の蓄積が少ない。そのような状況のため、当研究所において高分子材料を用いた製品の事故や製品設計に関わる相談や耐候性試験が多く寄せられている。そこで、企業を支援する当所に於いて、試験法を含めた高分子材料(プラスチックや合成繊維)の寿命予測と老化度の評価基準および評価方法を確立し、標準規格を作成する。今年度は、汎用性があり比較的評価の容易な素材(例えば、ポリスチレン、ポリカーボネートやアクリルなど)を対象に老化促進試験を行い、分子量測定・熱分析測定・外観変化・化学変化など老化に関する項目を評価する。