2012年4月 - 2016年3月
ワイヤロープの内部疲労損傷メカニズムの解明と寿命予測への応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
ワイヤロープの疲労破壊はこれまで表面素線が先行すると考えられていたが、IWRCロープでは、内部の素線が先行する場合のあることが明らかになっている。そこで、本研究では各種IWRCロープについてS字曲げ疲労試験を行うとともに、ワイヤロープ素線のフレッティング疲労試験を行った。その結果、フィラー形とウォリントンシール型ではどちらも内部の損傷が先行するが、その損傷形態には大きな違いがあることが明らかになった。またフレッティング疲労には、素線に作用する繰返し引張荷重の大きさよりも素線同士の圧縮力の方が大きな影響を及ぼすことが明らかになった。
- ID情報
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- 課題番号 : 24561007
- 体系的課題番号 : JP24561007