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2014年1月 - 2014年1月

ワカメ加工残渣物の家畜飼料原料化による効率的肉豚生産の実証


宮城県では約2万トンのワカメが生産されるが、ワカメ加工残渣物も年間4千トン以上と多く、生産者にとって生産拡大を進める上で残渣物の処理対策が大きな障害となっている。一方、ワカメなど褐藻類の乾燥粉末は豚用飼料に添加給与すると、飼料効率向上、免疫能活性化、腸内大腸菌の抑制効果のあることが報告されている。そこで、含水率の高いワカメ加工残渣物を低温除湿乾燥法とKDS装置を用いた低エネルギー・低コストで乾燥・粉砕する技術を実証する。加えて、ワカメ加工残渣物成分の化学成分、飼料添加した際の飼料効率改善効果、腸内微生物叢への影響と免疫能活性化などを調査し、抗菌性添加物に依存しない効率的肉豚生産を実証する。