米田 穣

J-GLOBALへ         更新日: 15/10/02 11:04
 
アバター
研究者氏名
米田 穣
 
ヨネダ ミノル
URL
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/people/faculty_yoneda.html
所属
東京大学
部署
総合研究博物館放射性炭素年代測定室
職名
教授
学位
理学修士(東京大学), 博士(理学)(東京大学)
その他の所属
東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻
科研費研究者番号
30280712

研究分野

 

経歴

 
2012年4月
 - 
現在
東京大学 総合研究博物館 教授
 
2006年4月
 - 
2012年3月
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授
 
2002年4月
 - 
2006年3月
国立環境研究所 化学環境研究領域 主任研究員
 
2003年2月
 - 
2005年2月
オックスフォード大学 考古学・美術史研究所 研究員
 
1995年4月
 - 
2002年3月
国立環境研究所 化学環境部 研究員
 

学歴

 
1992年4月
 - 
1995年3月
東京大学 大学院理学系研究科  人類学専攻
 
1988年3月
 - 
1992年4月
東京大学 理学部 生物学科
 

受賞

 
1997年
日本第四紀学会論文賞(1997年)
 
2006年
日本人類学会Anthropological Science論文奨励賞
 

論文

 
Umezaki M, Naito YI, Tsutaya T, Baba J, Tadokoro K, Odani S, Morita A, Natsuhara K, Phuanukoonnon S, Vengiau G, Siba PM, Yoneda M
American journal of physical anthropology   159(1) 164-173   2015年9月   [査読有り]
Tsutaya T, Ishida H, Yoneda M
American journal of physical anthropology   157(4) 544-555   2015年8月   [査読有り]
Naito YI, Morita A, Natsuhara K, Tadokoro K, Baba J, Odani S, Tomitsuka E, Igai K, Tsutaya T, Yoneda M, Greenhill AR, Horwood PF, Soli KW, Phuanukoonnon S, Siba PM, Umezaki M
American journal of physical anthropology   158(3) 359-370   2015年7月   [査読有り]
Tsutaya T, Shimomi A, Nagaoka T, Sawada J, Hirata K, Yoneda M
American journal of physical anthropology   156(2) 241-251   2015年2月   [査読有り]
Tsutaya T, Yoneda M
American journal of physical anthropology   156(S59) 2-21   2015年2月   [査読有り]
日下宗一郎, 佐宗亜衣子, 米田穣
Anthropol Sci Jpn Ser   123(1) 40   2015年
Tsutaya T, Nagaoka T, Sawada J, Hirata K, Yoneda M
American journal of physical anthropology   153(4) 559-569   2014年4月   [査読有り]
Takezawa Y, Kato K, Oota H, Caulfield T, Fujimoto A, Honda S, Kamatani N, Kawamura S, Kawashima K, Kimura R, Matsumae H, Saito A, Savage PE, Seguchi N, Shimizu K, Terao S, Yamaguchi-Kabata Y, Yasukouchi A, Yoneda M, Tokunaga K
BMC medical ethics   15(1)    2014年4月   [査読有り]
安達登, 梅津和夫, 米田穣, 鈴木敏彦, 奈良貴史
Anthropol Sci Jpn Ser   122(2) 157-166   2014年
嶋野岳人, 天野恵佑, 安田敦, 金子隆之, 米田穣, 藤井敏嗣
火山   58(3) 427-441   2013年9月
米田穣
化学と教育   61(7) 358-361   2013年7月
米田穣
化学と教育   61(7) 354-357   2013年7月
大谷進, 咲間彩香, 斉藤久子, 岩瀬博太郎, 覚張隆史, 米田穣
日本歯科医学会誌   32 34-38   2013年3月
吉永淳, 久田文, 米田穣, 石田肇
日本衛生学雑誌   68(1) 53-57   2013年
長岡朋人, 安部みき子, 蔦谷匠, 川久保善智, 坂上和弘, 森田航, 米田穣, 宅間仁美, 八尋亮介, 平田和明, 稲原昭嘉
Anthropol Sci Jpn Ser   121(1) 31-48   2013年
内藤裕一, 米田穣
ぶんせき   (2) 73-80   2012年2月
Sato T, Kazuta H, Amano T, Ono H, Ishida H, Kodera H, Matsumura H, Yoneda M, Dodo Y, Masuda R
Journal of human genetics   55(10) 691-696   2010年10月   [査読有り]
Naito YI, Honch NV, Chikaraishi Y, Ohkouchi N, Yoneda M
American journal of physical anthropology   143(1) 31-40   2010年9月   [査読有り]
西秋良宏, 仲田大人, 米田穣, 近藤修, 石井理子, 佐々木智彦, KANJO Youssef, MUHESEN Sultan, 赤澤威
高知工科大学紀要   7(1) 57-69   2010年7月
中川良平, 米田穣
科学   80(4) 381-382   2010年4月
渥美晋, 米田穣, 柴田康行, 保倉明子, 中井泉
第四紀研究   48(4) 289-294   2009年8月
Sato T, Amano T, Ono H, Ishida H, Kodera H, Matsumura H, Yoneda M, Masuda R
Journal of human genetics   54(7) 409-413   2009年7月   [査読有り]
西秋良宏, 仲田大人, 米田穣, 近藤修, 石井理子, 丹野研一, KANJO Youssef, MUHESEN Sultan, 赤澤威
高知工科大学紀要   6(1) 1-15   2009年6月
西秋良宏, 仲田大人, 米田穣, 近藤修, 丹野研一, KANJO Youssef, MUHESEN Sultan, 赤澤威
高知工科大学紀要   5(1) 9-23   2008年12月
遠部慎, 熊谷博志, 中島直樹, 山内基樹, 角縁進, 宮田佳樹, 米田穣, 楠原透, 小野勢, 小野伸
Laguna   (15) 25-32   2008年12月
中川良平, 河村善也, 米田穣, 柴田康行
愛知教育大学研究報告 自然科学   (57) 55-63   2008年3月
石丸恵利子, 海野徹也, 米田穣, 柴田康行, 湯本貴和, 陀安一郎
考古学と自然科学   (57) 1-20   2008年2月
米田穣, 向井人史, 蔡錫圭
Anthropol Sci Jpn Ser   116(2) 161-170   2008年
遠部慎, 宮田佳樹, 加藤久雄, 米田穣
Laguna   (14) 69-76   2007年12月
Yamamoto N, Muramoto A, Yoshinaga J, Shibata K, Endo M, Endo O, Hirabayashi M, Tanabe K, Goto S, Yoneda M, Shibata Y
Environmental science & technology   41(18) 6357-6362   2007年9月   [査読有り]
柴田康行, 内田昌男, 米田穣, 田中敦, 鈴木亮, 廣田正史, 鵜野光, 小林利行, 小林千明, 植弘崇嗣
真空   50(7) 480-485   2007年7月
吉永淳, 柴田康行, 米田穣
住宅総合研究財団研究論文集   (33) 347-356   2007年3月
Yoneda, M., H. Uno, Y. Shibata, R. Suzuki, Y. Kumamoto, K. Yoshida, T. Sasaki, A. Suzuki and H. Kawahata
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research   259(1) 432-437   2007年
諸見里恵一, 譜久嶺忠彦, 土肥直美, 埴原恒彦, 西銘章, 米田穣, 石田肇
Anthropol Sci Jpn Ser   115(1) 25-36   2007年
Sato T, Amano T, Ono H, Ishida H, Kodera H, Matsumura H, Yoneda M, Masuda R
Journal of human genetics   52(7) 618-627   2007年   [査読有り]
米田穣
ぶんせき   (1) 30-34   2005年1月
Yoneda, M., A. Saso, R. Suzuki, Y. Shibata, M. Morita, G. Suwa and T. Akazawa: Chronology of the Yayoi skeletal remains from the Kanto district, Japan: a preliminary re-evaluation by radiocarbon dating on postcranial materials.
Anthropological Science   113, 169-182.    2005年
米田穣, 内田昌男, 広田正史, 柴田康行
ぶんせき   (8) 473-478   2004年8月
Yoneda, M., Y. Shibata, A. Tanaka, T. Uehiro, M. Morita, M. Uchida, T. Kobayashi, C. Kobayashi, R. Suzuki, K. Miyamoto, B. Hancock, C. Debden, J. S. Edmonds: AMS 14C measurement and preparative techniques at NIES-TERRA.
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research   B223-224, 116-123.    2004年
Yoneda, M., Y. Shibata, M. Morita, M. Hirota, R.Suzuki, K. Uzawa, N. Ohshima, and Y. Dodo: Interspecies comparison of marine reservoir ages at the Kitakogane shell midden, Hokkaido, Japan.
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research   B223-224, 376-381    2004年
Yoneda M., Shibata Y., Suzuki R., Sukegawa T., Morita M., Akazawa T., Shigehara N.
Journal of Archaeological Science   31(1) 97-107   2004年
Yoneda, M., M. Hirota, M. Uchida, A. Tanaka, Y. Shibata, M. Morita, and T. Akazawa: Radiocarbon and stable isotope analyses on the Earliest Jomon skeletons from the Tochibara rockshelter, Nagano, Japan.
Radiocarbon   44, 549-557    2002年
Yoneda, M., A. Tanaka, Y. Shibata, and M. Morita, K. Uzawa, M. Hirota, M. Uchida: Radiocarbon marine reservoir effect in human remains from the Kitakogane site, Hokkaido, Japan.
Journal of Archaeological Science.   Vol. 29(5), pp. 529-536.    2002年
Yoneda, M, M. Hirota, M. Uchida, K. Uzawa, A. Tanaka, Y. Shibata, and M. Morita: Marine radiocarbon reservoir effect in the western North Pacific observed in archaeological fauna.
Radiocarbon   Vol. 43(2A), pp. 949-956.    2001年
Yoneda, M., H. Kitagawa, J. van der Plichit, M. Uchida, A. Tanaka, T. Uehiro, Y. Shibata, M. Morita, and T. Ohno: Pre-bomb marine reservoir ages in the western North Pacific: preliminary result on Kyoto University collection.
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B.   Vo. 172, pp. 377-381.    2000年
米田穣
日本の科学者   33(9) 468-472   1998年9月
Yoneda, M., Y. V. Kuzmin, M. Morita, A. N. Popov, T. A. Chikisheva, Y. Shibata, Y. G. Shpakova: Reconstruction of the paleodiet based on the stable carbon and nitrogen in the human bocollagen from the neolithic Boisman 2 burial ground (the Primorye Ter・・・
Humanity Studies in Siberia.   Vol. 3, pp. 9-13.    1998年
Yoneda, M., Y. V. Kuzmin, M. Morita, A. N. Popov, T. A. Chikisheva, Y. Shibata, Y. G. Shpakova: Reconstruction of the paleodiet based on the stable carbon and nitrogen in the human bocollagen from the neolithic Boisman 2 burial ground (the Primory...
米田穣, 吉田邦夫, 吉永淳, 森田昌敏, 赤沢威
第四紀研究   35(4) 293-303   1996年10月
米田穣
化学と工業   49(5) 706   1996年5月

書籍等出版物

 
杉山 浩平, 金子 浩昌, 覚張 隆史, 米田 穣
島の考古学研究会   2011年   
斎藤 成也, 海部 陽介, 米田 穣, 隅山 健太, 講談社サイエンティフィク
講談社   2009年   ISBN:9784061547599
百々 幸雄, 竹間 芳明, 関 豊, 米田 穣
東北大学出版会   2008年   ISBN:9784861630767

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型))
研究期間: 2015年 - 2019年    代表者: 米田 穣
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2015年 - 2017年    代表者: 米田 穣
文部科学省: 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型))
研究期間: 2010年 - 2014年    代表者: 米田 穣
本研究では、更新世後期におこった急激な気候寒冷化の繰り返しが、新人と旧人の認知能力に与えた影響について実証的なデータを提示することを目的とする。そのためには、気候に関する時間的変化のみならず、空間的な分布についても情報が必要になる。前者については、氷床コアや石筍などから詳細なデータを得ることが可能となり、全球レベルでの変動が明らかになりつつある。本研究では、気候変動の時空間的変動を復元するために、大気・海洋結合モデルを用いたシミュレーションを用いて、全球の気候分布図を作成する。限られた計算...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2012年 - 2016年    代表者: 三宅 裕
本年度も昨年度に引き続き、トルコ共和国南東部の新石器時代の遺跡ハッサンケイフ・ホユックにおいて発掘調査を実施した。ティグリス川上流域最古の定住集落である本遺跡からは、円形プランの半地下式建物を中心に数多くの遺構が検出された。住居であると考えられる円形遺構は密度高く分布し、その間の空間には敷石をもった貯蔵用施設が存在することが明らかになった。このほか、遺跡の堆積は9.5m以上にも及ぶこと、居住の最終段階には遺構の形状が円形から矩形へと変化することなどが確認された。住居の床下を中心に埋葬も数多...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2008年 - 2011年    代表者: 米田 穣
本研究では、先史時代集団の離乳期間が農耕導入によって短縮し、それが人口増加につながったという作業仮説を検討するために、骨の同位体分析、エナメル質減形成、乳幼児死亡率という3つの方法で先史時代集団の離乳期間を推定するために、方法開発を行った。現状ではそれぞれの方法での推定結果は必ずしも一致しないが、方法論の改良によって正確な離乳期の推定か可能になると考えられる。予備的な結果では、縄文集団でも授乳期間に集団差・地域差がある可能性が示された。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2013年 - 2015年    代表者: 清家 章
本研究は海浜部にある古墳時代墳墓について考古学・人類学・環境考古学という多面的アプローチによって研究を行うものである。研究分担者・研究協力者と研究打ち合わせを大阪市立大学にて行い、研究方針を討議した。その中で和歌山県古墳時代資料が本研究目的に合致し、研究が進んでいないことが明らかとなった。限られた予算と人的資源を活かすため、和歌山県資料を中心に研究を進めることとした。その中でもとくに和歌山県田辺市所在の磯間岩陰遺跡を中心に調査を行うこととした。磯間岩陰遺跡は、豊富な副葬品と遺存の良い人骨資...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2004年 - 2009年    代表者: 藤井 敏嗣
発掘対象としたイタリアのヴェスヴィオ火山北麓の「アウグストウスの別荘」遺跡を最初に埋没させた噴火は紀元472年噴火であることを明らかにするとともに、遺跡内の堆積物の層序、堆積状況の詳細な調査研究から、噴火推移と当該遺跡の埋没過程の推移の関係を復元することに成功した。また、紀元472年噴火について、地質学的、岩石学的、古地磁気学的手法を用いて噴火推移、マグマシステム、噴火メカニズムの詳細を明らかにした。
文部科学省: 科学研究費補助金(奨励研究(A), 若手研究(B))
研究期間: 2001年 - 2002年    代表者: 米田 穣
北海道噴火湾沿岸から出土した縄文時代人骨を中心に、保存されていたタンパク質を抽出し、その炭素・窒素安定同位体比および放射性炭素の含有率を測定した。その結果、北海道の先史時代人骨では海産物から多くの割合のタンパク質を摂取しているため、炭素および窒素の安定同位体比が非常に高いことが示された。同時に、放射性炭素年代でも陸上の哺乳類と比べて600年程度、見かけ上古い年代値が示されており、オットセイなどで観察された海洋リザーバー効果が食物を通じて、古人骨に反映していることが明らかになった。これらの知...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2003年 - 2007年    代表者: 石田 肇
オホーツク文化人骨の非計測項目の調査を行った。Relethford and Blangero(1990)法では、北部オホーツク集団に外部からの遺伝子流入が示唆された。久米島の近世墓に由来する人骨121個体の頭蓋形態小変異を調査した。先史時代から歴史時代にかけて、本土日本からのみならず、南方からの遺伝的影響を受けている可能性を示唆する。関東地方の中世人頭蓋は長頭・低顔・歯槽性突顎の傾向が強く,その特徴は他の時代には認められないほど顕著であることが分かった。由比ヶ浜南遺跡単体埋葬墓から出土した...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 1999年 - 2001年    代表者: 赤澤 威
2001年度調査の主たる目的は第1号埋葬人骨を伴った第11層の発掘であったが。予定した調査の最終段階において、人骨の一部が現われ、精査の結果それが頭骨の部であることが判明し、堆積状況からして第1号・第2号人骨と同様の状態で埋葬されているネアンデルタールである可能性が極めて高いと判断された。当人骨の発掘は緊急を要し、それは、さらに、次のような研究意義がある。○ネアンデルタールの埋葬ネアンデルタールが始めたといわれる意図的埋葬という風習、実はいまだに論争の絶えない人類史上の謎の一つである。第1...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 1998年 - 2001年    代表者: 赤沢 威
本研究では頭骨の復元作業を仮想空間で行う方法理論、技術の開発に取り組んだ。そしてまた、仮想された頭骨の中にかつて納まっていた脳の形態を、現生人類や霊長類の脳内部の微細構造所見を参考にして、検討修正しながら推測・復元する方法理論を確立した。そして、以上の結果をもって、化石人類の頭骨と脳の多数の復元例をもって比較形想学的解析を行う方法を検討した。次にその経過を要約する。(1)ネアンデルタール人骨の三次元復元1993年にシリア・デデリエ洞窟で発見した良質のネアンデルタール人骨(第1号埋葬人骨)の...
文部科学省: 科学研究費補助金(奨励研究(A))
研究期間: 1999年 - 2000年    代表者: 米田 穣
大気圏内核実験による人為起源放射性炭素の付加によって、現代、炭素リザーバー間の同位体平衡は乱されている。そのため、海洋に溶存する無機炭酸(DIC)における放射性炭素の天然レベルを調べるには、核実験以前(1950年以前)の海洋試料における放射性炭素濃度を測定し、その見かけ上の炭素年代から地域的な補正地を評価する必要がある。このような放射性炭素年代の変動を「放射性炭素年代における海洋リザーバー効果」と呼び、海洋に由来する試料の正確な年代を決定するために、また人為起源放射性炭素をトレーサーとして...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(A))
研究期間: 2000年 - 2000年    代表者: 米田 穣
縄文時代および弥生時代の遺跡から出土する骨試料より残存するタンパク質(コラーゲン)を抽出してその炭素・窒素同位体比を測定した。その結果、縄文時代の貝塚遺跡から出土した人骨群はC_3植物と海産物を結ぶ直線状に分布する傾向が見られた。このことから、貝塚遺跡に居住した縄文時代人はC_3植物と海産物のふたつを主なタンパク質源としており、その遺跡立地や個体の履歴によってその割合が変化するものと考えられる。一方、今回分析した弥生時代集団でも縄文時代と同様に大きな地理的変異が認められた。しかし、集団内で...
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2005年 - 2006年    代表者: 米田 穣
本研究では、貴重な学術資料である古人骨から、分析に必要な最低限の破壊で、残存するタンパク質コラーゲンを抽出するための、前処理方法を検討した。サンプリングに関しては、歯科技工士用ドリルを用いて、形態学的なダメージが少ない部位から、サンプルを採取する技術を確立した。また、コラーゲン抽出に関する様々な条件検討を行い、100mgを下回る骨試料からのコラーゲン抽出に関する基礎的なデータを得た。骨の無機成分であるハイドロキシアパタイトを塩酸で除去する脱灰過程では、エッペンドルフ管内で反応させる方法を試...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2013年 - 2015年    代表者: 山田 康弘
平成25年度の研究は,昨年度までの発掘調査によって出土した遺物(土器・石器等)および人骨を整理するところから始まった。これらの遺物については,クリーニング・注記・台帳作成といった,すでに基礎的な整理が終了し,分析が進められている。たとえば古DNAについては,サンプリングを終えて,抽出・増幅作業中であり,縄文人骨から古DNAが採取できたという成果が出ているし,出土人骨の歯冠計測についてもすでに計測を終了し,人骨の集団関係・系譜関係・血縁関係等の分析を行っているところである。人骨そのものの検討...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(A))
研究期間: 1998年 - 1998年    代表者: 米田 穣
昨年度に実地した北海道出土人骨資料(縄文時代および弥生時代)の分析に引き続き、今年度は、東北大学医学部解剖学第1講座および東京大学総合研究博物館より試料提供を受けた弥生時代人骨および縄文時代人骨を中心に分析を進めた。分析した弥生時代遺跡と個体数は次のとおりである。大境(4)、瓜郷(1)、岩津保(5)、安房神社(5)、大浦山(5)、アバクチ洞窟(1)、星浜(3)。これまでに報告されている縄文時代集団では、復元された食性の大部分はC3植物と海産物を結んだ直線上に分布していたのに対し、今回分析し...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究(A))
研究期間: 1999年 - 1999年    代表者: 米田 穣
一昨年度は北海道出土人骨資料(縄文時代・続縄文時代)を中心に、昨年度は東北・関東出土の弥生人骨および縄文人骨の分析中心に研究を遂行してた結果、縄文時代集団および続縄文時代集団が、 C_3植物食物群と海産物食物群の間で直線的に分布するのに対し、弥生時代集団では炭素同位体比、窒素同位体比ともに個体間の変動が大きい傾向が示された。タンパク質資源としては、海産物とC_3植物が重要であることが示されたが、関東の大浦山および安房神社遺跡の2集団では、通常のC_3植物よりも窒素の値が高い、陸産の食物群が...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2013年 - 2015年    代表者: 本郷 一美
本研究の主目的は、内陸部の岩陰遺跡における先史時代の環境と人間活動を、生物考古学(環境考古学)の手法を用いて総合的に研究することである。研究の対象として、長野県小海町の天狗岩岩陰遺跡を選んだ。この遺跡では、1990年代および2011-2012年に計3回の発掘調査が行われている。後者は本研究の主要メンバーを含む調査隊による、科研費による調査であり、本研究はその継続・発展としてのプロジェクトである。これまでの調査で弥生時代前期から古墳時代前期にかけての土器片、石器、鹿角製品、炉跡の他、多数の獣...
文部科学省: 科学研究費補助金(奨励研究(A))
研究期間: 1997年 - 1998年    代表者: 米田 穣
本研究では、炭素・窒素同位体比の測定における骨含有コラーゲンの抽出精製法に関して検討した。昨年度の分析結果では、ロシア・ピョートル大帝時代のボイスマン2遺跡出土の人骨試料の場合、ゼラチン分画のみならず、抽出分画と残査も、C/N比が約3.2で炭素含有率が40%以上というコラーゲンの判断基準を満たしていることが明らかになった。しかし、この遺跡では、主なタンパク資源がC3植物と海獣であったため、炭素同位体比と窒素同位体比に相関が認められた。この相関が保存されていたのはゼラチン分画のみである。そこ...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2013年 - 2015年    代表者: 大河内 直彦
本年度は,市販のアミノ酸の各種標品を用い,アミノ酸の単離・精製法を開発することにほとんどの時間を費やした。具体的には,資生堂製のC18カラムによる高速液体クロマトグラフィーを用いて各アミノ酸を分離した後,フラクション・コレクターを用いて各アミノ酸を分取する。その画分には,ターゲットとなるアミノ酸以外に,いわゆるカラムブリード(カラムからの溶出物)が相当量含まれていることが明らかになった。このカラムブリードは炭素を含む物質で,当然のことながら放射性炭素年代測定に影響を及ぼすため,放射性炭素年...
文部科学省: 科学研究費補助金(国際学術研究)
研究期間: 1996年 - 1998年    代表者: 赤澤 威
1997年、第3層中で発見されたデデリエ・ネアンデルタール人骨の出土地点の周辺を精査発掘した。その結果、同一個体に属する他の骨格部位が発見された。復元された頭蓋骨は、これまでに類例のない良好な保存状態を示し、他の化石人骨資料、現代人骨との比較から、推定年齢約2歳の子供のネアンデルタール人骨であることが判明し、第2号人骨として登録した。1993年に見つかった第1号人骨は顔面部が破損していたが、当第2号人骨は西アジア・ネアンデルタール人の子供について顔面部を含む頭蓋の全貌を知ることができる最初...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1997年 - 1997年    代表者: 米田 穣
今年度は、本格的な人骨試料の分析に先立ち、大学・博物館等に保管されているに人骨試料の調査・収集した。また大量の資料を迅速かつ高精度に測定するために、元素分析計と安定同位体比質量分析計の連結を実施した。資料収集に関しては、東京大学総合研究博物館所蔵人骨資料より弥生時代に属する6遺跡22個体を採取し、これらを用いて前処理および分析方法の検討を実施した。また、九州大学社会比較社会文化研究科、東北大学医学部、札幌医科大学医学部収蔵の弥生時代人骨に関して保存状態等を調査し、管理責任者に来年度以降のサ...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2013年 - 2015年    代表者: 設楽 博己
本研究は、①植物、②土器、③人骨に焦点を絞り、弥生時代の農耕文化複合の形成と地域性を考古学と自然科学の協業によって探るものである。今年度は、①について、レプリカ法による土器圧痕の調査を行い、日本列島の穀物栽培の起源について、調査した。調査した遺跡は、熊本県ワクド石遺跡、同県鳥井原遺跡、徳島県名東遺跡、同県三谷遺跡、和歌山県徳蔵遺跡、静岡県清水天王山遺跡、新潟県和泉A遺跡、群馬県千網谷戸遺跡などである。その結果、馬見塚式以降ではイネ・アワの圧痕が検出されたが、ワクド石遺跡と清水天王山遺跡で、...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2013年 - 2015年    代表者: 染田 英利
平成25年度における研究業績としては、研究の基礎データを得るため、地域別、時代別の試料(抜去歯牙)の収集、分析を行った。地域別としては、学会等の会合や研究紹介ウェブページを通じて、広く国内外の歯科医療機関に研究協力を呼びかけ、賛同を得られた機関から歯科治療上の理由で抜去となった歯牙を収集する体制を構築し現在分析を進めているところである。国内に関しては、地域別の偏りのないよう全国の歯科医療施設9カ所から収集を行っている。国外については、現在フィリピン、サウジアラビアの2か国からの収集を行って...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(S))
研究期間: 2011年 - 2015年    代表者: 關 雄二
アンデス文明における権力の変容をさぐるため、文明初期にあたる形成期(前3000年~紀元前後)の祭祀遺跡パコパンパ(ペルー北高地)を約3ヶ月にわたって調査し、遺構、出土遺物の分析を行い、基礎資料の収集に努めた。経済面からのアプローチとして、同遺跡で出土した人骨を用いた炭素・窒素同位体比分析を行った。その結果、貴重な副葬品を伴う墓の被葬者ほどトウモロコシの摂取が少ないことがわかり、食糧や儀礼用の酒の材料として重要なトウモロコシの導入が、社会のリーダーによって推進されたわけではない点が明らかにな...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2011年 - 2014年    代表者: 坂上 和弘
平成25年度は2010年度に出土した小竹貝塚出土人骨の形態、DNA、食性分析を行い、次のような点が明らかとなった。1)2010年度調査で出土した人骨は最小個体数で91個体存在し、男性の方が女性の2倍程多く、死亡時年齢も青年が最も多い。2)埋葬様式として、独特で前例を見ない改葬方法を行っていた可能性がある。3)男性の推定身長は縄文時代人としては極めてまれな高身長を示す個体が複数見られる。4)頭骨は全体的に小さく、短頭の傾向が強い。また、ロッカージョーの下顎骨を持つ個体や、抜歯風習を強く示唆す...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2010年 - 2014年    代表者: 松井 章
今年度は2013年5月に大分県埋蔵文化財センターにおいて、16世紀の戦国大名、大友宗麟の居館、大友府内町遺跡出土の動物遺存体の継続資料を実見・同定し、家畜利用についての研究を行った。その成果として、咀嚼機能障害と短頭化と在来系ブタとの比較から東南アジア系のブタの存在を報告した。8月に中国社会科学院考古研究所と北京大学が共催した『上海考古学フォーラム』に、コメンテーターとし発表した。9月には生き物文化誌学会例会において発表を行った。10月にはパリ自然史博物館と学術振興会フランス支部が共催した...
文部科学省: 科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)
研究期間: 2011年 - 2013年    代表者: 石丸 恵利子
本研究では、日本列島の人の移動や交流の歴史を明らかにするため、運搬された貝の道を解明することを通して海産貝類の交易および流通の様相について考察した。西日本地域を中心に遺跡の海産貝類の出土情報を集積し、特に内陸部に運ばれた貝類および貝製品の利用について分析を行い、縄文時代から近世の長きにわたり、海産貝類が遠隔地に運ばれた実態を把握した。また、形態では産地を区別ができない貝類の産地を明らかにするため、安定同位体分析を試みた。現生資料により前処理方法をほぼ確立させることはでき、産地推定の有効性を...
文部科学省: 科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)
研究期間: 2011年 - 2013年    代表者: 新里 貴之
考古学,動物考古学,植物考古学,人類学から多角的・実証的に沖永良部島鳳雛洞第4洞口遺跡を検討した。その結果,洞穴内部が狭く,平坦面がほとんどないこと,水量に乏しいこと,光がほとんど届かないことなどから,恒常的に使用していないと判断された。また,遺物数が少なく,遺物組成も土器と貝製品のみであり,土器が一定パターンで廃棄されていること,食料残滓として南西諸島で普遍的に確認される海産貝類はないが,ウシの骨のみが散在していること,炉から炭化オオムギに限定されて高密度で確認されたこと(この時代の奄美...
文部科学省: 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型))
研究期間: 2009年 - 2013年    代表者: 坂井 正人
本研究の目的は、アンデス文明の盛衰と環境の関係について学際的に研究するとともに、ナスカの地上絵をめぐる人間活動を明らかにすることである。そのために、古環境を復元し、ナスカ台地および周辺地域で踏査と発掘調査を実施した。その結果、乾燥化現象に対して、地下水路を建設することによって、地上絵を用いた社会は前400年から約2000年間にわたって維持されたことが判明した。またこの全期間に、地上絵で土器を破壊する儀礼的行為がおこなわれたが、特に乾燥化が進んだ時期に著しかった。急激な乾燥化に対して、儀礼や...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2010年 - 2012年    代表者: 本郷 一美
本研究の目的は高精度の古環境情報を有効に抽出し、人工遺物や遺構などに関する考古学的な情報を統合する研究手法を確立することである。長野県のノンコ岩1岩陰と天狗岩岩陰遺跡において発掘調査を実施した。ノンコ岩1岩陰遺跡では、縄文晩期の遺物が出土した。天狗岩岩陰遺跡では、弥生時代前期から古墳時代前期までの文化層序が確認され、環境考古学的なデータを有効に抽出できた。人工遺物の他、多量の動・植物遺存体を採集し、C14年代測定、動植物遺存体の同定分析作業を実施した。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2010年 - 2012年    代表者: 石田 肇
オホーツク文化人集団は 55 歳以上で亡くなる個体がかなり多い。オホーツク文化集団は、船上の活動などが腰椎の関節症性変化発症に関与した。久米島近世集団は、男女とも腰椎の関節症の頻度が高い。四肢では、オホーツク文化人骨では肘関節、膝関節で高い傾向を示した。沖縄縄文時代人は、目と目の間が平たいという特徴がある。成人男性の平均身長が約 153cm と、南低北高の傾向がみえる。北東アジア人の大腿骨骨体上部の形状が扁平形状であることを示した。四肢骨 Fst は頭蓋や歯の値より 2-3 倍大きい。SN...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2010年 - 2012年    代表者: 山田 康弘
考古学研究者と人類学研究者が協力をして、愛知県田原市保美貝塚の発掘調査を行い、新規の人骨出土資料を入手し、共同研究を行った。その結果、保美貝塚からは多数合葬・複葬例が検出され、これに対して様々な分析が行われ、縄文社会に対して新たな仮説を立てたとともに、考古学と人類学のコラボレーションモデルを提示した。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2008年 - 2012年    代表者: 馬場 悠男
上野寛永寺御裏方墓所から発掘された徳川将軍親族遺体のうち保存の良い15体の人骨について、修復・保存処理を施し、形態観察・写真撮影・CT撮影・計測を行って、デジタルデータとして記録保存した(馬場・坂上・河野)。さらに、遺骨の形態比較分析(馬場・坂上・茂原・中山)、ミトコンドリアDNAハプロタイプ分析(篠田)、安定同位体による食性分析および重金属分析(米田他)、寄生虫卵および花粉分析(松井・金原他)を行い、親族遺体の身体的特徴と特殊な生活形態を明らかにした。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2009年 - 2011年    代表者: 阿部 祥人
下北半島の尻労安部洞窟における旧石器時代の層位から人骨の発見には至っていないものの、石器と大型および小型の動物骨を確実に共伴するかたちで検出することに成功した。また、シベリア産と考えられる石材を用いた石器を発見した。これはユーラシア大陸からの当時のヒトの移動に関する重要な証拠となる。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2009年 - 2011年    代表者: 常木 晃
シリア北西部エル・ルージュ盆地のテル・ケル・ケルク遺跡で検出された西アジア最古の屋外型共同墓地から出土した約240体の人骨を対象として、考古学的および自然科学的な研究を実施した。これらの資料に基づき当時の人々の社会生活、精神生活を復元するとともに、西アジアの埋葬史の中にこの墓地を位置づけ、紀元前6500年頃の土器新石器時代中葉に墓地が成立する社会的意味を、農耕牧畜経済の進展と人骨を用いた祖先崇拝儀礼の衰退に関連づけた。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2009年 - 2011年    代表者: 諏訪 元
本研究では、チョローラ地区(エチオピア)の古人類学調査を進め1000万年前ごろの類人猿の歯牙化石を複数発見し、その年代学的枠組みを確立し、またラミダス化石の進化形態学的解析と解釈を進めた。コンソ遺跡群関連の調査研究では、アシュール型石器の年代学的枠組みを更新し、同遺跡群の動物相全般にわたる安定同位体分析により古環境変遷と各分類群の適応様式を検討した。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2008年 - 2011年    代表者: 中橋 孝博
In order to elucidate the homeland of immigrant Yayoi people and Jomon people, we performed morphological, mtDNA, and stable isotope analysis on ancient human skeletal remains of China, Russia, Mongolia, Okinawa and Taiwan, where people' s exchang...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2008年 - 2011年    代表者: 高井 正成
ミャンマー中新世末~前期更新世の地層から、複数のオナガザル科化石を発見し、さらに共産する動物相の解析を進めてミャンマーの新生代後半の哺乳動物相の変遷を明らかにした。また東ユーラシア各地(中国南部の広西壮族自治区、台湾南部の左鎮、シベリア南部のトランスバイカル地域、中央アジアのタジキスタンなど)の新生代後半の地層から見つかっていた霊長類化石の再検討を行い、その系統的位置に関する議論を行った。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2008年 - 2011年    代表者: 黄 暁芬
本研究は4年間にわたり、対象調査地のフィールドを通して考古学、歴史学、地理情報システムや年代測定法などの学際的研究を展開していた。主な成果は下記3点にまとめられる。1.漢魏帝都と郡県城址の構造プランとその象徴性1)帝都建設における理念空間の完成:漢帝都長安の建設プランは、南山子午谷口から嵯峨郷五方基壇まで南北軸線全長75kmに及ぶ。それが渭水を中心として都城・陵墓との生・死空間が南北正方位に対置し、天と地・自然山川と記念的建造物の対象性をベースにおき、漢帝国支配の正統と神聖を表象したシンボ...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2008年 - 2011年    代表者: 松村 博文
ベトナムのマンバック遺跡の人骨と文化遺物の形態人類学、分子人類学、考古学を連携させた総合研究により、東南アジア人が2つの系譜の異なる人類集団の混血によって形成されたとする「二層構造」モデルを再構築した。この遺跡の時期である新石器時代後半(約3700年前)は、現代のオーストラリアの人々と共通祖先をもつユーラシア南回りで移住したサピエンスに由来する先住狩猟民と、北回り起源のサピエンスが中国南部を経て南下拡散してきた稲作農耕民とが入れ替わる転換期にあたることが明確に証明された。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(S))
研究期間: 2006年 - 2011年    代表者: 植田 信太郎
2500年前から2000年前にかけて古代中国の人類集団の遺伝的構成が大きく変化したことを示した我々の先の研究成果を発展させるため、黄河中流(中原)の3000年前ならびに3500年前の遺跡から出土した古人骨のDNA分析をおこなった。その結果、(1) 3500年前から3000年前にかけても変化が起きていたこと、(2) 3500年前と現在の人類集団の遺伝的多様性には違いがみられないこと、が明らかになった。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2008年 - 2010年    代表者: 土肥 直美
本研究では、南西諸島先史時代人の地域差の問題に、形質、遺伝子、年代、生業、考古などの側面から総合的な解明を目指した。南西諸島の先史時代人については、先島諸島の保存良好な人骨が未発見という課題が残されているが、本研究ではまず、沖縄諸島を中心に形態変異の解明に取り組んだ。沖縄先史時代人の基礎データ収集と整理が進んだことが成果である。また、石垣島では更新世人骨の他、縄文時代相当期(下田原期)、弥生~平安相当期(無土器期)の人骨が発見され、今後の分析によってさらに地域性の解明が進展する可能性が広が...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2007年 - 2010年    代表者: 關 雄二
本研究では、南米のアンデス文明における権力生成過程を、祭祀遺跡(ペルー国北高地パコパンパ遺跡)の発掘と出土品の分析を通して追究した。当該遺跡の利用は、I期(B.C.1200-B.C.800)とII期(B.C.800-B.C.500)に細分され、I期においては、社会的不平等性は見あたらず、構成員の自主的な参加に基づく祭祀活動(神殿建設・更新)が認められたのに対して、II期には金属生産とその分配を基盤にした権力者が登場したことが判明した。
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(A))
研究期間: 2007年 - 2010年    代表者: 新里 貴之
徳之島トマチン遺跡の発掘調査をもとに、南西諸島の先史時代葬墓制の精査・解明を行なった。その結果、サンゴ石灰岩を棺材として用い、仰臥伸展葬で埋葬し、同一墓坑内に重層的に埋葬することや、装身具や葬具にサンゴ礁環境で得られる貝製品を多用することが特徴と結論づけた。ただし、これは島という閉ざされた環境ではなく、遠隔地交易を通した情報の流れに連動して、葬墓制情報がアレンジされつつ営まれていると理解される。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2007年 - 2010年    代表者: 篠田 謙一
本研究ではプレインカからインカ帝国成立期の人骨試料を用いて、集団の系統関係の解明と古代社会の多元的な復元を試みた。その結果、アンデス南海岸地域では、紀元前には北部海岸地域と遺伝的に似ているが、時代とともに山岳地域からの集団の移入を受け,インカ時代には集団の置換が起こったことが判明した。一方北海岸においては人口規模の違いから、集団の遺伝的組成に変化はなく、文化変容が遺伝的な変化を伴わないものであることが判明した。これらの結果は古代アンデスにおける文化変容を解釈する際に新たな重要な情報を付け加...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2007年 - 2009年    代表者: 竹中 正巳
種子島における縄文時代人骨の資料数を増加させる目的で、鹿児島県熊毛郡南種子町一陣長崎鼻遺跡の発掘調査を行った。今回の発掘で新たな縄文時代人骨は発見されたが、頭蓋の小破片のみであり、保存良好な古人骨資料は得られなかった。種子島の弥生~古墳時代相当期の人々の短頭・低顔・低身長という特徴、中世人の長頭・低顔・高身長という特徴、近世人の長頭・高顔・高身長という特徴を明らかにできた。身体形質が、種子島においても時代を経るごとに小進化している。特に中世の日本列島各地で起こる長頭化は種子島でも起こってい...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(S))
研究期間: 2005年 - 2009年    代表者: 溝口 優司
旧石器時代から縄文~弥生移行期まで、日本列島住民の身体的特徴がいかに変化したか、という問題を形態とDNAデータに基づいて再検討し、日本人形成過程の新シナリオを構築しようと試みた。結果、北海道縄文時代人の北東アジア由来の可能性や、縄文時代人の祖先探索には広くオーストラリアまでも調査すべきこと、また、港川人と縄文時代人の系譜的連続性見直しの必要性などが指摘された。シナリオ再構築への新たな1歩である。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(S))
研究期間: 2005年 - 2009年    代表者: 赤澤 威
旧人ネアンデルタール・新人サピエンス交替劇の最大の舞台のひとつ西アジア死海地溝帯に焦点を当て、事例研究として、一帯における交替劇の真相解明に取り組み、次の結果を得た。両者の文化の違いは学習行動の違いに基づく可能性が高いこと、その学習行動の違いは両者の学習能力差、とりわけ個体学習能力差が影響した可能性が高いこと、両者の学習能力差を解剖学的証拠で検証可能であること、三点である。以上の結果を統合して、交替劇は両者の学習能力差に基づく可能性があり、この説明モデルを「学習仮説」と定義した。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2006年 - 2008年    代表者: 堀内 一穂
年縞堆積物中のベリリウム10を分析し, 同一の堆積物から得られた既存の炭素14記録や, 本研究にて新たに分析されたアイスコアのベリリウム10記録と比較することで, 最終退氷期の太陽活動変動曲線を抽出することに成功した.その結果, 太陽活動は退氷期の古気候変動を支配するものではないが, 気候変動イベントのトリガーには成り得ることが分かった.また, 古木から単年分解能で効率的に炭素14 を分析する手法や, 年縞堆積物から単年分解能でベリリウム10を分析する手法が確立された
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2006年 - 2008年    代表者: 本郷 一美
日本への家畜ブタ導入を判定する基礎資料として、現生および遺跡出土のイノシシ属の計測データを蓄積し、日本列島の南北におけるイノシシのサイズ変異の程度を明らかにした。また、東南アジア、琉球列島産の在来種ブタとイノシシおよび遺跡出土のイノシシ属のmtDNA分析を行った。日本在来馬の体格の変遷を探り、大陸のウマと比較するため、現生および中部~東北地方の古代、中世および近世の遺跡から出土したウマ骨格の計測データを収集した。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2006年 - 2008年    代表者: 奈良 貴史
:採集狩猟民と考えられる縄文時代と農耕民であるそれ以降の中・近世集団では、両集団とも乳幼児の死亡率は高いものの、死亡ピークが異なることが指摘できた。しかし、双方において離乳期については大きな差は認められず、エナメル質減形成の出現と離乳の時期の相関関係も確認されなかった。咬耗に関しては縄文集団の咬耗パターンが他時代と異なっていることが判明したが、死亡ピークの差との関連は今後の研究課題である。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2006年 - 2008年    代表者: 石田 肇
オホーツク文化人骨の形態解析とDNA分析の結果、北東アジア、とくにアムール川流域を起源としていること、mtDNAのハプログループYは、アムール川下流域集団の祖先からオホーツク文化人を経由してアイヌへともたらされたことが示唆された。また、食生活では栄養段階の高い大型魚類や海生ほ乳類を主要なタンパク質として多く利用していたことが示された。変形性関節症の頻度分布からも、生業との関連性が示唆された。アイヌ民族のイオマンテ型儀礼は続縄文文化・オホーツク文化にまでさかのぼる可能性が大きいことを示した。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2005年 - 2008年    代表者: 甲能 直樹
子孫を残さず絶滅してしまった海生哺乳類の束柱類について, 歯の微小磨耗痕, 炭素・酸素の安定同位体およびストロンチウムなどの微量元素の組成から食性の推定を試みた. その結果, 束柱類は(1)汽水域で小動物もしくは植物を摂食していたこと, (2)束柱類を代表するデスモスチルスは, 吸引索餌によって小動物を摂取していたことなどが明らかになった. また, デスモスチルスの特異な柱状歯は, 吸引の際に顎を固定する支柱として機能したことを, 初めて合理的に説明した.
文部科学省: 科学研究費補助金
研究期間: 2007年 - 2007年    代表者: 石田 肇
鎌倉市由比ヶ浜地域には大量の中世人骨が出土している。刀創受傷率は材木座遺跡が最も高く65.7%であり、由比ヶ浜南遺跡が1.3%であった。また、当時の人口構成の復元を行った。男女比はほぼ1:1であり、未成年と成人個体の比は2:3であった。平均寿命が24.0歳という結果が得られた。中世壮年期女性人骨に結核が認められたので報告した。同位体分析の結果から、中世鎌倉では、2歳前後で、離乳を始めている可能性が高いことがわかった。中世人の歯冠サイズが小さい傾向があることを明らかにし、当時の劣悪な生活環境...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2005年 - 2007年    代表者: 土肥 直美
琉球列島の人類史については、先史時代とグスク時代(中世)の間に、文化的・形質的に大きな変化があったことが知られている。しかし、その変化がどのようにして形成されていったかなど、具体的な解明はほとんど進んでいない。その原因は先史時代からグスク時代への移行期の情報が決定的に不足しているからである。本研究では、試掘調査によって当該期の遺物と人骨が確認された具志川グスク崖下地区において、人類学・考古学双方からの総合的な発掘調査を行い、また、出土する人骨や遺物の分析を通して、琉球列島における人類史の空...
文部科学省: 科学研究費補助金(萌芽研究)
研究期間: 2004年 - 2005年    代表者: 篠田 謙一
世界の乾燥地域で発掘されるミイラは、軟部組織が残っているために、骨の観察が中心となる人類学の研究には適さず、人類学の研究ではそれほど重きをおかれていない。しかし近年、DNA分析をはじめとする生化学的な分析方法が開発されたことによって、ミイラからも様々な情報を引き出すことが可能になった。本研究では、アンデスのミイラを対象にこれらの分析を行い、どのような情報が抽出できるかを検証した。DNA分析:本年はペルーの国立人類学考古学博物館が所蔵するパラカス・ナスカ文化期の4体のミイラから筋肉組織約0....
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2003年 - 2005年    代表者: 松村 博文
中国南部から東南アジア地域の人類集団は、更新世後期のスンダランドに由来したとみなされているオーストラロ・メラネシア系集団が、完新世初頭まで東南アジア一帯に広く居住し、現代東南アジア人の多くは新石器時代以降に稲作農耕にともなって中国から南下した北方アジア系集団との混血ないし置換により成立した、とするいわゆる「新石器時代北方アジア系集団移住説」が提唱されている。この仮説は、現在では考古学、言語学、遺伝学などからも強く支持されているが、最近の古人骨形態学からはこのような混血を認めないとする「連続...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2002年 - 2004年    代表者: 土肥 直美
土肥は沖縄県内各地で人骨調査を行い、骨形態から琉球列島人の歴史と生活の復元を試みた。その結果、これまで出土例が少なく課題の多かったグスク時代人の好資料を得ることが出来、それらの分析から、グスク時代から琉球王国の成立過程においては周辺地域との活発な交流があったことが示唆された。特に、「浦添ようどれ」から出土した初期琉球王族の特徴に典型的な中世日本人の特徴がみられたことは、琉球王国の成立を解明する上で貴重な知見を与えるものと考えられる。石田他は沖縄県住民の歯の形態変異を調査し、近隣諸集団との関...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2002年 - 2004年    代表者: 百々 幸雄
1.頭蓋の形態学的特徴に加えて歯の形態学的特徴においても、北海道の続縄文人は東日本の縄文人および北海道アイヌと系統的に連続することが確認されたが、ごく少量ながら外来集団の混入が示唆された。2.縄文人の四肢長骨の基本形態は北海道・東北地方の縄文人のそれと変わるところはないが、アイヌの大腿骨に特徴的に見られる上部扁平性はすでに北海道の縄文・続縄文人にも認められた。3.踵骨の距骨関節面の形状は、北海道縄文・続縄文人が西日本の縄文人よりも採集・狩猟・漁労に特化した生活を送っていたことを示唆する特徴...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2002年 - 2004年    代表者: 赤澤 威
1989年以来、シリア・デデリエ洞窟の発掘は、洞奥部のネアンデルタール人居住層を中心に実施されてきた。2003、2004年度は洞奥部の調査を層序確認のための断面精査にとどめ、これまで十分調べられていなかった洞口部と洞央部を中心とした発掘をおこなった。広大な面積を有するデデリエ洞窟各所の利用状況、その時代を調べ、本洞窟の人類居住史を総合的に理解するためである。洞口部では比較的広範囲の発掘をおこない、同時に洞央部にむかって一連の深い試掘抗をもうけた。各層の文化遺物を鑑定したところ、デデリエ洞窟...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2001年 - 2003年    代表者: 遠藤 邦彦
中国大陸と日本列島を中心に,過去2万年間の環境変遷の枠組を解明するため,長江デルタのコア,レス堆積物,長江中流の湖底堆積物,黒河下流の湖沼堆積物,タリム盆地・ジュンガル盆地の砂漠・湖沼堆積物,日本の関東平野,佐賀平野,鹿児島湾,北海道南部の沖積層を対象として分析を行い,さらに中国・日本各地の既存データと比較検討を行った.過去2万年の中で特に,以下の時期を節目として,東アジアの環境変動の枠組とグローバルな変動の関連を検討した.大陸内部では寒暖よりも乾湿の繰り返しが環境変動の優れた指標となる....
文部科学省: 科学研究費補助金(国際学術研究)
研究期間: 1996年 - 1997年    代表者: 大貫 良夫
調査遺跡はクントゥル・ワシとマイチリの2カ所であった。それぞれの成果は以下の通りである。クントゥル・ワシ:(1)最古の時期イドロ期の神殿建築の一部を発掘しその構造と更新の過程を明らかにした。(2)遺跡中央部やや西の所にクントゥル・ワシ期の基壇を発見し、その内部に作られた墓と、黄金製の冠、耳飾りその他の副葬品を発掘した。(3)第3の時期のコパ期の人基壇の大部分を発掘し、石彫、壁面のレリーフ、倉庫らしい小部屋群を発見、全体の構造や位置関係を精査した。また、この基壇の下にクントゥル・ワシ期の頑丈...
1. AMSを用いた環境試料中の14C測定 2. 炭素と窒素の同位体比を用いた古生態系の再構成
科学研究費補助金
研究期間: 1996年