2013年4月 - 2016年3月
気象環境の変化がイネの水分動態と生育に及ぼす影響とアクアポリンの役割
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
気象環境に依存した蒸散要求量の変化がイネの水分動態と生育に及ぼす影響と、それらの影響に対するアクアポリン(=水チャネル、主として生体膜の水輸送を担うたんぱく質)の役割について、野外ならびに人工気象室におけるイネ生育データを用いて調べた。蒸散要求量の変化はイネの成長や水利用に影響を与え、それらの過程に複数のアクアポリン遺伝子の活性の変化が関与している可能性が示された。これらの結果にもとづいて、アクアポリンによる通水機能の変化が考慮できるイネの吸水-蒸散・光合成モデルを構築し、野外実測データに基づくパラメータの調整と、モデルの再現性について確認した。
- ID情報
-
- 課題番号 : 25292152