2013年
東北地方におけるスギおよびカラマツコンテナ苗導入の課題と展望
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 124
- 号
- 0
- 開始ページ
- 519
- 終了ページ
- 519
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.124.0.519.0
- 出版者・発行元
- THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY
低コスト再造林を目指した造林および育林作業の一環としてコンテナ苗利用が近年急速に増加している。コンテナ苗は通年植栽可能なことから,伐採・造林の一貫作業が可能である点,スギ実生苗の場合は育苗期間が裸苗の3年に比べて,1-2年と短い点など,コスト低減につながる多くの利点が示されてきている。しかし冬期寒冷な東北地方では、コンテナ苗であっても冬期の植栽は難しい。この点に関しては伐採が初冬にかかる場合は地拵えまで行って,翌春に植栽するといった形での施業なども考えれば,東北地方でも有望な技術であると考えられる。次に,従来の3年生普通苗に比べると、徒長気味にも見える1−2年生のコンテナ苗が、東北地方の厳しい気候下で良好な成長ができるのかを確かめる必要がある。岩手北部森林管理署管内において,コンテナ苗と普通苗を同一箇所に植栽して比較した例を見ると,スギ,カラマツともに直径成長や樹高成長で普通苗と遜色ない成長が見られている。ただし現状では,コンテナ苗の規格が定められておらず,苗の品質の差が初期成長速度に大きく影響している可能性があり,より多くの事例を収集解析する必要がある。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.124.0.519.0
- CiNii Articles ID : 130005048662
- identifiers.cinii_nr_id : 9000283888567