高辻 博志

転写制御・転写因子の研究を長年行って来ました。生物の体や活動は、必要な時に、特定の部位で、特定の遺伝子が働くことで成り立っています。それをコントロールする仕組みが転写制御で、その中で司令塔の役割を担うのが転写因子です。これまで、枝分かれ、乾燥耐性、病害抵抗性などに関わる転写因子をイネなどから見出し、それらの働きの解明と利用法開発に関する研究を行ってきました。最近では、イネの複数の病気に対して抵抗性を与える転写因子WRKY45を見だし、その利用法を確立しました。現在は、研究の第一線から退き、企画連携を補佐する業務に携わっています。