2018年 - 2021年
新しい草原再生の指針の構築:生態系成立基盤である土壌化学性に立脚して
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
- 課題番号
- 18H03415
- 体系的課題番号
- JP18H03415
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 6,240,000円
- (直接経費)
- 4,800,000円
- (間接経費)
- 1,440,000円
- 資金種別
- 競争的資金
1.土壌改変が野生植物に与える影響(野外調査):岡山県蒜山地域において過去に強い土壌改変を受けた草原とそこに隣接する植物の種数が多い半自然草原において、植生と土壌化学性の比較を行った。土壌改変を受けた草原で種数が大幅に減少する調査地もあれば、違いは明瞭でない調査地もあった。過去の土地利用履歴やそもそもの立地などをよく検討し、土壌化学性との関係を今後検討する必要があると考えられた。同様のデータセットが得られそうな場所を検討していく中で、島根県の知夫里島において、1970年に造成された牧草地で調査できることになったため、蒜山地域と同様、隣接する半自然草原も含めて、植生調査と土壌サンプルの収集を行った。結果の詳細な解析については次年度に行う予定である。
2.土壌の化学性が植物の生育に与える影響(室内実験):昨年度採集した種子を用いて、在来植物(キキョウとカワラケツメイ)および外来植物(セイタカアワダチソウ)の土壌化学性に対する生育応答を評価した。強酸性かつ低リン栄養の土壌ではセイタカアワダチソウの生育量は大きく減少する一方で、キキョウとカワラケツメイはある程度生育可能であり、日本に多い強酸性で低リン影響の環境に対する応答の違いが見られた。
3.化学資材を用いた草原再生の可能性の検証:化学資材を用いた草原再生のための野外操作実験区を設置した。設置個所を現地検討した上で、調査区を設置し、初期状態の植生を調査した。同時に分析用の土壌サンプルを収集した。調査後、草刈りを行い、化学資材を散布した。加えて、播種用の種子を整理し、来年度からの野外操作実験にすぐに対応できるような体制を整えた。
2.土壌の化学性が植物の生育に与える影響(室内実験):昨年度採集した種子を用いて、在来植物(キキョウとカワラケツメイ)および外来植物(セイタカアワダチソウ)の土壌化学性に対する生育応答を評価した。強酸性かつ低リン栄養の土壌ではセイタカアワダチソウの生育量は大きく減少する一方で、キキョウとカワラケツメイはある程度生育可能であり、日本に多い強酸性で低リン影響の環境に対する応答の違いが見られた。
3.化学資材を用いた草原再生の可能性の検証:化学資材を用いた草原再生のための野外操作実験区を設置した。設置個所を現地検討した上で、調査区を設置し、初期状態の植生を調査した。同時に分析用の土壌サンプルを収集した。調査後、草刈りを行い、化学資材を散布した。加えて、播種用の種子を整理し、来年度からの野外操作実験にすぐに対応できるような体制を整えた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H03415
- 体系的課題番号 : JP18H03415
この研究課題の成果一覧
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論文
4-
大阪市立自然史博物館研究報告 (77) 51-56 2023年3月 査読有り筆頭著者
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PLOS ONE 17(11) e0275808-e0275808 2022年11月 査読有り
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Landscape and Ecological Engineering 18 125-130 2022年 査読有り
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大阪市立自然史博物館研究報告 (75) 107-111 2021年3月 査読有り筆頭著者
MISC
2-
Nature Study 70(4) 2-5 2024年4月
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Nature Study 68(10) 10-10 2022年10月
講演・口頭発表等
3-
第70回日本生態学会大会 2023年3月17日
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日本生態学会第69回大会 2022年3月14日
-
日本草地学会第77回発表会 2021年3月