2014年
催色期に収穫したカラーピーマン果実の着色促進に関する要因について
園芸学研究
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 13
- 号
- 2
- 開始ページ
- 155
- 終了ページ
- 160
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2503/hrj.13.155
- 出版者・発行元
- 園芸学会
催色期のカラーピーマン果実の着色促進について,温度,植物ホルモンおよび光照射の影響について調査を行った.その結果,処理温度は20~25°C程度が適温であったが,温度だけでは着色促進効果は少なく,薄赤色の果実となった.また,10°Cの低温と30°C以上の高温でクロロフィルの減少が抑制され,30°C以上の高温ではクロロフィルの緑色と色素の赤色が混在する黒っぽい暗赤色の果実となった.植物ホルモン処理は,エチレンとジャスモン酸メチルの単独処理では着色促進効果がみられなかったが,両方を同時に処理すると色価が増加する傾向がみられた.しかし,その場合でも色価の増加は多くはなく,薄赤色となり,これらの植物ホルモン処理による追熟効果は期待できなかった.一方,20°Cで蛍光灯を用いて光照射を行ったところ,照射時間および照射強度が高まるほど,色価量が増加し着色促進効果が認められた.カラーピーマンの着色には,温度とともに光条件が大きく関与することが明らかとなった.
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.2503/hrj.13.155
- ISSN : 1347-2658
- CiNii Articles ID : 130004476181
- CiNii Books ID : AA11608561