2012年4月 - 2016年3月
沈み込み帯における巨大地震発生サイクルと津波生成の統合モデル構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本課題では、沈み込み帯における巨大地震発生と津波生成のメカニズムの統一的解明を目的とし、巨大地震発生サイクルモデル構築と津波を引き起こす断層モデルの解析を行った。先ず、摩擦発熱による間隙圧増大を考慮した千島海溝沈み込み帯における地震発生サイクルモデルを構築した。次に、浅部の摩擦特性を考慮した東北沖地震発生モデルを構築した。また、東北沖に関して、2011年東北沖地震と1896年明治三陸津波地震の津波の解析を行い、津波を生成したすべり過程を明らかにした。モデルにより得られたすべり分布は、津波の解析により得られたすべり分布と調和的で、浅部の摩擦特性が津波生成において重要であると言える。
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- 課題番号 : 24340107
- 体系的課題番号 : JP24340107