わい化リンゴの樹冠下における除草作業は、年3回の除草剤散布が一般的であるが、特別栽培ではこの除草剤散布の代替技術が必要となる。近年果樹園用の乗用モアとして、車体側面に可動式のアーム状刈取部を備え、わい化リンゴのように下枝が低く張り出した樹形でも株元まで草を刈れる機種（以下アーム式乗用モア）が市販されている。東北農業研究センターでは、交付金プロジェクト「フェロモン利用等を基幹とした農薬を50％削減するりんご栽培技術の開発」を実施しており、除草に関してはアーム式乗用モアによる抑草効果を農家圃場で検討したので、その概要を報告する。