1983年
液体クロマトグラフィーによる湖沼水中の硝酸イオンの高感度迅速分析法
分析化学
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 32
- 号
- 10
- 開始ページ
- 615
- 終了ページ
- 619
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2116/bunsekikagaku.32.10_615
- 出版者・発行元
- 公益社団法人日本分析化学会
湖沼水中の微量硝酸イオンの分析法として,イオン交換樹脂による濃縮と紫外吸光光度法から成る液体クロマトグラフィーについて,最適条件を検討した.その結果,本法の精度は50ppb硝酸態窒素溶液5mlを用い,20回の繰り返し測定時の標準偏差パーセントとして0.86%,又3/N=3とするときの検出限界は0.014ppbであった.0〜1ppmと0〜100ppbで得た検量線の濃度とピーク高さとの相関係数は0.999,0〜10ppbでは0.993であり,妨害物質の影響は受けなかった.本法の定量下限は硝酸態窒素として約1ppbで,測定に要する時間は10分以内である.実例として,琵琶湖水中の硝酸イオンを定量したところ,本法によるデータは銅-カドミウムカラム還元法によるものと良く一致し,両者の相関係数は0.997であった.
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.2116/bunsekikagaku.32.10_615
- ISSN : 0525-1931
- J-Global ID : 200902034509727779
- CiNii Articles ID : 110002908648
- identifiers.cinii_nr_id : 9000004505332
- SCOPUS ID : 85007970358