MISC

2015年12月

サンマにおけるアニサキス幼虫の寄生状況調査

Clinical Parasitology
  • 吉田 猛敏
  • ,
  • 川上 泰
  • ,
  • 柴田 勝優
  • ,
  • 荒木 潤
  • ,
  • 森嶋 康之
  • ,
  • 山崎 浩
  • ,
  • 杉山 広

26
1
開始ページ
13
終了ページ
16
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本臨床寄生虫学会

サンマにおけるアニサキス幼虫の寄生状況について検討した。東京都内の鮮魚店で生食用等として販売されたサンマを購入した。サンマ82尾中13尾(16%)からアニサキス幼虫を検出し、内臓のみに寄生9尾(69%)、内臓及び筋肉の両方に寄生3尾(23%)、筋肉のみ1尾(8%)であった。陽性のサンマ13尾から33隻のアニサキス幼虫を検出したが、寄生部位は内臓29隻(88%)、筋肉4隻(12%)であった。筋肉から虫体を検出した4尾において、筋肉のみに寄生を認めたのは1尾だけでなく、内臓が陽性の3尾でも、筋肉における寄生は全て1隻であった。33隻のアニサキス幼虫は、形態学的特徴から全てアニサキスI型幼虫と鑑別した。分子同定の結果、Anisakis simplex sensu strictoと同定した。

ID情報
  • ISSN : 1341-5190
  • 医中誌Web ID : 2016219977

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