2009年
滋賀県西部の農村集落における昭和前期の子どもの遊びを通した自然資源と空間の利用
ランドスケープ研究
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- 巻
- 72
- 号
- 5
- 開始ページ
- 673
- 終了ページ
- 678
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5632/jila.72.673
- 出版者・発行元
- 日本造園学会
近年、里山と呼ばれるようになった日本の農村における山林や小川、水田などの多様な二次的な自然環境は、地域の生業・生活だけでなく、豊かな子どもの遊びを支える環境であったといえる。子ども時代の遊び環境は、大人の中に原風景として刻まれると言われ、子ども時代の遊びの頻度の高さが、地域に対する愛着に関係し、さらに地域活動に対する意欲を左右することが明らかにされている。身近な自然空間の保全・活用においても、自然遊びが自然空間の認識に影響をしていることが明らかにされ、子どもの自然遊びと緑地に関する研究が行われた。また、里山を利活用するときに基礎となる動植物の認識を身に付けるうえでも、子ども時代の遊びの中での自然体験が重要であることも示されるようになった。本研究は、子どもの遊びの中でかつて利用されていた空間と自然資源の種類や分布を通して、里山がいかに多様な子供と自然との関わりの場や、関わり方を覚える場を形成してきたのかを明らかにすることを目的とする。また、そこから、そうした遊びを支えた空間や自然資源はどういうものであったのかを考察する。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5632/jila.72.673
- ISSN : 1340-8984
- CiNii Articles ID : 130000991953
- CiNii Books ID : AN10455955