古藤田 信博

自然豊かな生まれ故郷を脱出し都会を目指す若者が増加する傾向に拍車がかかっています。その結果この日本、益々一極集中が進んでいますが、情報通信網が究極的に発達し地域の良さが見直されれば、やがてその振り子は戻りはじめるのではないか、という淡い期待を抱いています。東京に生まれ関西、関東、東北、東海、海を渡ってニュージーランド、そして九州に移り住み、それぞれの地域の自然や生活を楽しんできました。折り返しの人生では、私を育んでくれたそのような自然や人々に対し、研究・教育を通して何か還元していきたいと考えています。これまで産業支援型の仕事に従事してきましたので、大学では役に立つ研究を半分、夢のある研究を半分させてもらえたら、と思っています。「農学栄えて農業滅ぶ」という言葉があります。流行に惑わされることなく、「農業栄えて農学栄える」時代に向けて自分の足でしっかりと着実に歩んでいきたいものです。