2011年 - 2015年
完新世における東アジア水循環変動とグローバルモンスーン
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(S)) 基盤研究(S)
- 課題番号
- 23221002
- 体系的課題番号
- JP23221002
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 198,120,000円
- (直接経費)
- 152,400,000円
- (間接経費)
- 45,720,000円
- 資金種別
- 競争的資金
H23年度は、南京大(当時)Zheng教授の協力を得て、揚子江全流域の堆積物、懸濁物、水試料収集調査を計4回、延べ8週間余り行ない、黄河下流部の試料を含む計90個の堆積物試料、計57個の懸濁物試料、計65個の水試料を採取した。堆積物試料は、粒度分画の後ESR、鉱物分析を行い、流域毎に砕屑物の特徴づけを完了した。水試料も同位体分析を行い、流域ごとの特徴把握が完了している。懸濁物試料については回収量が少なかったため、分析法を検討中である。水の微量元素分析は、中国側と共同研究を進行中である。揚子江デルタ掘削については地点選定を終え、H24年秋に掘削を行う予定だったが、日中関係悪化に伴い、H25年6月に延期された。H23年には、これらの試料の分析のためにESR測定装置および粒度分析器の立ち上げを行ない、測定を開始した。掘削試料年代測定の為のOSL測定装置導入と試料準備の為の実験室整備については、その担当を予定していた杉崎彩子(PD)の着任が遅れたため、着任直後のH24年10月から詳細な検討に入った。しかし、①装置導入が早くてもH25年3月以降になる事、②導入後の装置の立ち上げに1年以上かかる為、測定開始が大幅に遅れる事、③東大で前処理まで完了した試料を杉崎がデンマークのOSL製造会社(Riso)に持って行き、そこで測定を行った方がすぐに測定を開始でき、能率も良く、コストも2-3割安くなる事、からOSL測定装置の購入を中止し、試料前処理の為の実験室整備のみを行ない、デンマークで測定する事とした。そして、H25年1月から試料前処理を開始し、3月には杉崎がデンマークに出張してOSL分析を行った。H23年夏に2回の沖縄トラフの調査航海が行われたが、両航海ともに悪天候に見舞われ、希望したコアは1か所でしか採取できなかったため、H24年秋に再度調査航海を行ない、希望したコアの採取を完了した。
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- ID情報
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- 課題番号 : 23221002
- 体系的課題番号 : JP23221002