2012年4月 - 2015年3月
植物のダイサーの酵素活性と機能分化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
モデル植物シロイヌナズナの4種類の2本鎖RNA切断酵素ダイサー(DCL1~DCL4)の酵素活性および機能分化について解析した。DCL3は5’末端にアデニンもしくはウラシルを含み3’末端に1ないし2塩基の突出を有する短い2本鎖RNAを好んで切断すること、一方DCL4は長い平滑末端を有する2本鎖RNAを好んで切断することが判明した。また、DCL3とDCL4では、至適塩濃度、ATPの要求性などの酵素反応条件が異なることを明らかにした。この結果から、植物は酵素活性や基質特異性の異なるダイサーを用いることで、サイズと機能の異なるsiRNAを生合成し、異なる生体反応に対応・適応していることが示唆された。
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- 課題番号 : 24570044
- 体系的課題番号 : JP24570044