2018年9月4日
日本語の所有者受動文における「目的語への繰り上げ」 (raising-to-object) について
言語学特別ワークショップ 「られる」と「らさる」の言語学 ~日本語の受動文・関連構文をめぐって~
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 筑波大学英語学研究室
- 開催地
- 筑波大学
本発表では、「太郎が成績を褒められた」のような日本語の所有者受動文における、所有される対象物を表す「ヲ」格目的語の統語的性質について検討し,1) 「ヲ」格目的語が「ラレル」によって認可され動詞句外に現れる場合があること,および 2)動作主が「に」を伴う場合と「によって」を伴う場合とで,表層主語だけでなく,「ヲ」格目的語の統語的派生が異なることを論じる。