1995年4月 - 1996年3月
否定文の統語構造と否定と数量詞の相対的作用域関係に看kする日英語比較と分析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B)
- 配分額
-
- (総額)
- 1,000,000円
- (直接経費)
- 1,000,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
この研究は生成統語論の観点から英語と日本語の否定表現の統語的特徴と否定文の統語的構造、および否定と数量詞の作用域関係の比較とその原理的な説明を目指すものである。
当研究の研究期間においては、日本語の否定辞「ない」が形容詞であることに着目して日本語の否定文の統語構造に関する分析を行い、さらに主語・目的語数量詞句と否定辞の相対的作用域関係が当該要素同士のC統御関係によって説明されることを示した。また、この説明が「ている」構文などの場合にも有効であることを示し、さらには英語と日本語の間に見られる主語・目的語と否定辞の作用域関係の違いについて、否定辞の統語構造上の違いによって説明を試みた。
得られた研究成果は、Homma (1998) “Scope of Negation, Syntactic Movement, and Structure of Japanese Negative Sentences,” Tsukuba English Studies 17, pp.25-50として発表した。
当研究の研究期間においては、日本語の否定辞「ない」が形容詞であることに着目して日本語の否定文の統語構造に関する分析を行い、さらに主語・目的語数量詞句と否定辞の相対的作用域関係が当該要素同士のC統御関係によって説明されることを示した。また、この説明が「ている」構文などの場合にも有効であることを示し、さらには英語と日本語の間に見られる主語・目的語と否定辞の作用域関係の違いについて、否定辞の統語構造上の違いによって説明を試みた。
得られた研究成果は、Homma (1998) “Scope of Negation, Syntactic Movement, and Structure of Japanese Negative Sentences,” Tsukuba English Studies 17, pp.25-50として発表した。