論文

査読有り
1991年6月

SJM弁閉鎖音周波数解析-実験及び臨床的検討-

日本人工臓器学会誌
  • 藤田康雄
  • ,
  • 林純一
  • ,
  • 諸久永
  • ,
  • 斉藤憲
  • ,
  • 上野光夫
  • ,
  • 江口昭治
  • ,
  • 堀潤一
  • ,
  • 齊藤義明

20
3
開始ページ
915
終了ページ
918
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.11392/jsao1972.20.915
出版者・発行元
JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL ORGANS

シミュレーターを用いてSJM弁閉鎖音の周波数特性を検討し、臨床例と比較した。録音した閉鎖音はデジタル化、FFT処理を行いパワースペクトル曲線で表わした。正常のSJM弁閉鎖音は0.6KHz付近にピークを有し、7KHz付近まで徐々に減衰した。また1.2、1.8、2.4、3.6KHz付近等に小さなピークを有し、SJM弁閉鎖音の固有周波数0.6KHzの高調波が現われると考えられた。正常と考えられる臨床例でも、小さなピークは認めないものの、0.6KHz付近にピークを有する同様の波形を呈した。疑血栓としてフィブリン糊を付着させたSJM弁閉鎖音のスペクトル曲線では、正常弁に比べ0.6~3KHzのパワーの減衰を来した。臨床例では、肺動脈弁位血栓弁の閉鎖音や、脳血栓症を来した僧帽弁位SJM弁の閉鎖音でも同様の所見が認められた。この領域のパワーの減衰がSJM弁の血栓付着を予測する指標になると考えられた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11392/jsao1972.20.915
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130001733194
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00077581921?from=CiNii
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/1992029100
ID情報
  • DOI : 10.11392/jsao1972.20.915
  • ISSN : 0300-0818
  • CiNii Articles ID : 130001733194

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