共同研究・競争的資金等の研究課題

1994年4月 - 1995年3月

口腔粘膜の Lichenoid Tissue Reaction に関する組織学的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

担当区分
研究代表者
資金種別
競争的資金

Lichenoid Tissue Reaction(LTR) という視点から口腔粘膜疾患をながめ、口腔粘膜におけるLTRの意義や口腔粘膜疾患へのかかわりをさぐることを目的で以下の研究をおこなった.Lichen Planus、Leukoplakia、Erythroplakia、正常口腔粘膜の生検標本を材料とし、これらの標本を、免疫組織化学的にリンパ球サブセットや免疫系接着分子(以下、接着分子)の発現をみた。LTRの成立に関係するといわれているT­Cellサブセットおよび接着因子として、CD1,CD3,CD4,CD7,CD8, LFA­1,CD19,CD45RA/RO,CD54に対する抗体を用いて、免疫組織化学染色をおこなった。染色陽性リンパ球数のカウント、その分布を見るために、染色像を顕微鏡よりCCDカメラ画像でパソコンに取り込み、画像処理ソフトにより陽性リンパ球数を粘膜の部位ごとにカウントした.正常粘膜、各種粘膜疾患とも上皮下に浸潤するリンパ球の多くはCD4+,CD45RO+であるが、Lichen PlanusではCD8+やCD45RA+も上皮直下に比較的多く認められた.更にこの上皮直下のリンパ球には、L