1995年
Longitudinal study on the length change of digital bones and mandible with a logistic curve
J Jpn Orthod Soc
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- 巻
- 54
- 号
- 6
- 開始ページ
- 413
- 終了ページ
- 424
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本矯正歯科学会
本研究は, 指骨(5中手骨と14指節骨との両者とする)の長さと下顎骨の長さ(Condyle-Gonion間距離, Gonion-Pogonion間距離, Condyle-Pogonion間距離)の増齢に伴う変化がロジスティック曲線, Y=K/(1+A・e^-B・X)に適合するかどうか, さらにその曲線の特徴を調べることを目的とした.資料は, 新潟大学歯学部附属病院矯正科来院の患者で拇指尺側種子骨の出現前から女性満16歳, 男性満17歳以上で経年的に手と側面セファログラムがそれぞれ6枚以上ある日本人の女性15名と男性15名とした.全被験者の各計測項目について, ロジスティック曲線を求め, 適合を調べた.適合した曲線について, 曲線の描記, 係数Aの対数と係数Bとの散布図を作成してその特徴を分析した.全被験者の指骨と下顎骨の全計測項目についてロジスティック曲線に危険率5%レベルで適合した.指骨に関する曲線は幅広い変化を示し, 散布図では右上がりの帯状を呈し, 女性の値は帯の上方に位置していた.一方, 下顎骨ではCd-Pogの変化が最もばらつきの少ない曲線を示した.散布図は, Cd-Pogで楕円状の分布を, Cd-GoとGo-Pogで右上がりの帯状を呈した.個人の特徴を散布図で調べた結果, 全般的に指骨の値は右上がりで直線状に点在し, 下顎骨の値はこの直線の近くに点在していた.個人の指骨ならびに下顎骨の長さの経年的な変化をロジスティック曲線を用いて表すことが可能であることが示され, 併せてその曲線の係数は特徴的な散布図により表現することができた.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0021-454X
- CiNii Articles ID : 110004018135
- CiNii Books ID : AN00187725