2004年3月
高齢者歯髄の免疫防御機構に関する研究
大和証券ヘルス財団研究業績集
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- 巻
- 号
- 27
- 開始ページ
- 98
- 終了ページ
- 103
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公財)大和証券ヘルス財団
高齢者の歯髄の免疫防御能を明らかにする基礎的データを提供するために,ネズミ(ラット)の歯を用いて歯髄を口腔内に開放して感染を起こした後の抗菌性薬剤に対する歯髄反応を,初期免疫防御反応に重要な役割を果たす抗原提示細胞のマーカーを用いて免疫細胞化学的に明らかにするとともに,幼若ラットと高齢ラットで歯牙切削に対する歯髄の反応性の違いについて検索した.抗菌性薬剤添加により感染歯髄が再生し,歯髄・象牙境への抗原提示細胞の集積が歯髄再生の必須の過程であることが明らかとなった.さらに,高齢ラットにおいて歯髄免疫防御・修復機能が保持されている事が明らかとなったが,窩洞形成後に象牙芽細胞の反応性の違いが観察され,加齢により象牙芽細胞突起の状態が変化する可能性が示唆された
- ID情報
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- 医中誌Web ID : 2004164268