MISC

2009年

上顎中切歯に発生した良性セメント芽細胞腫

小児歯科学雑誌
  • 津田 高
  • ,
  • 飯澤 二葉子
  • ,
  • 三富 智恵
  • ,
  • 田口 洋

47
1
開始ページ
119
終了ページ
124
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11411/jspd.47.1_119
出版者・発行元
日本小児歯科学会

良性セメント芽細胞腫は,セメント質の増殖を特徴とする比較的稀な歯原性腫瘍である。本腫瘍は臼歯部に多く認められ,前歯部での発生は極めて稀である。今回,著者らは上顎中切歯根尖部に良性セメント芽細胞腫が発生した15歳3か月の女子の1症例を経験した。初診時上顎左側中切歯に淡灰色の変色が認められ,上顎右側中切歯と比較して約1mmの挺出が認められた。デンタルエックス線写真およびコンピューター断層撮影(CT)写真において,根尖部に類円形の境界明瞭で歯根に連続したエックス線不透過像を認めた。根管治療後,歯根端切除を行い根尖部石灰化病変を根尖部と一塊として摘出したところ,病理組織診断は良性セメント芽細胞腫であった。その後再発は認められていない。本症例は若年者であることから原因歯の保存の可否について慎重に治療方針を決定する必要があり,エックス線写真だけではなく,CT写真による検査も重要であると考えられた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11411/jspd.47.1_119
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10027487651
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00116228
URL
http://hdl.handle.net/10191/13133
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/10029001308?from=CiNii
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2009233091
ID情報
  • DOI : 10.11411/jspd.47.1_119
  • ISSN : 0583-1199
  • CiNii Articles ID : 10027487651
  • CiNii Books ID : AN00116228

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