2012年4月 - 2015年3月
神経型アセチルコリン受容体を標的とした自己免疫性神経疾患
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
自律神経機能障害を持つ患者の中には、神経型アセチルコリン受容体(nAChRα3サブユニット)に対して自己抗体を持つ患者が存在する。我々はnAChRα3およびβ4サブユニットの過剰発現細胞を用い、患者血清とモノクローナル抗体の影響を調べた。患者血清を培養液に添加すると、細胞表面上のnAChR(α3β4)が細胞質内に取り込まれた。また、抗α3抗体はα3β4過剰発現細胞のα3サブユニット発現量を減少させ、細胞内Ca2+濃度上昇を抑えることがわかった。4℃で処理すると、細胞表面上α3サブユニットの減少はおこらなかったことより、エンドサイトーシスによる変化であることが示された。
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- 課題番号 : 24591253
- 体系的課題番号 : JP24591253