2008年4月 - 2011年3月
〈日本幻想〉の研究-表象と反表象のダイナミックス
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 20,280円
- (直接経費)
- 15,330円
- (間接経費)
- 4,950円
- 資金種別
- 競争的資金
英米文学および英米文化の研究を通じて、英米圏における〈日本幻想〉の胚胎・生成とインパクトの諸相を総合的かつ具体的に検証することをめざした。(ただし、課題の性格上、日本文学に関する研究も含まれる。)理論的には表象論を基底に据え、コロニアリズム/ポストコロニアリズムにおける「接触界域」(contact zone)論を踏まえつつ、日本表象に内在する複雑なダイナミズムを明らかにした。具体的には、言説としての〈日本幻想〉生成のプロセスを複数のテーマ設定によって分析した。これらのテーマは、連続的な生成プロセスであり、明瞭な区分を与えることは困難であるが、このプロセス全体を通じて、所定の個別化された〈日本幻想〉が産出・消費されてきたものと考える。