論文

2014年11月

移動距離の違いからみた人口移動の時間的・空間的パターンの分析:福井市を事例として

福井大学地域環境研究教育センター研究紀要『日本海地域の自然と環境』
  • 田中 和子

21
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開始ページ
79
終了ページ
97
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
出版者・発行元
福井大学地域環境研究教育センター

2001年から2009年までの福井市の社会動態データを用いて、移動空間の広狭が移動行動とどのように関わるか、時間と空間の両面から分析を行った。その結果、つぎのような点が明らかになった。(1)市内移動と県内移動、県外移動、それぞれの移動頻度には、異なる特徴的な年間変動パターンがある。(2)県外移動の転出ピークは転入ピークに先行する。(3)市域中心部は転出超過地帯が卓越し、周辺の転入超過地帯は縮小している。(4)県外移動ではほぼ全域が転出超過であるが、県内移動では比較的転入超過地帯が広い。(5)大部分の地区では人口移動による居住者の性比への影響はほとんどないが、少数の地区では人口移動により居住者の性比の偏りが強まる。これらの結果から、移動空間の広狭によって、移動行動の時間的な周期性も人口分布への空間的な影響も異なるという結論が導かれる。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005608508
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10517316
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/025987081
URL
http://hdl.handle.net/10098/8815
ID情報
  • ISSN : 1343-084X
  • CiNii Articles ID : 120005608508
  • CiNii Books ID : AN10517316

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