論文

2019年5月

古辞書をグラフデータベース化する試み ―観智院本『類聚名義抄』を例に―

研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
  • 劉冠偉
  • ,
  • 池田証壽

2019-CH-120
10
開始ページ
1
終了ページ
4
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(研究会,シンポジウム資料等)

平安時代漢字字書総合データベース(HDIC)では,日本の『篆隷万象名義』・『新撰字鏡』,中国の『宋本玉篇』の古辞書データベースを構築・公開した.現在は観智院本『類聚名義抄』の公開を準備している.これらのデータベースは関係データベースであり,FileMakerとMySQLによって管理されている.しかし,研究の深化によって,スキーマの更新やリレーションシップの増加は頻繁に生じるため,関係データベースによる管理は難しくなる.項目・出典・異体字の三者の関係は多・多・多の関係となることが多い.こうした複雑な関係を現在のシステムで対応することが難しくなってきた.直感的なモデリングが可能なシステムが求められている.そこで,本研究ではHDICで公開予定である観智院本『類聚名義抄』テキストデータベースを用いて,収録の各項目,掲出字,注文,所属部首,所在情報をNeo4jに格納して,古辞書のグラフデータベース化を試みる.

リンク情報
URL
http://id.nii.ac.jp/1001/00195476/
ID情報
  • ISSN : 2188-8957

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