中島 茂

J-GLOBALへ         更新日: 19/07/02 02:42
 
アバター
研究者氏名
中島 茂
 
ナカシマ シゲル
所属
岐阜大学
部署
医学系研究科 医科学専攻 分子・構造学講座 細胞情報学分野
職名
教授
学位
医学博士(岐阜大学)
その他の所属
医学系研究科

プロフィール

酸化ストレスとアンチエイジング/活性酸素種ROS(reactive oxygen species)は健康障害、老化促進の黒幕のひとつであるが、細胞内での詳細な産生メカニズムについては議論百出の状況である。そのメカニズムを追求しつつ、ROS消去系を増強する物質、システムの探索を行っている。/細胞生・死のシグナル伝達メカニズム/アポトーシスによる細胞死は個体の発生・分化や各種病態の形成に深く関与することが明らかにされてきました。しかし、FasやTNF-αが細胞外のアポトーシス誘発分子として同定されたのに対して、細胞内の情報伝達メカニズムには不明な点が多く残されています。ガン抑制遺伝子p53と活性酸素種(ROS)がどのようにアポトーシスを誘導しているかについての解析を中心に研究を行っています。また生存シグナル系で重要視されているAktキナーゼ活性化にどのように関与しているかを解析しています。/神経細胞の死と分化メカニズム/アルツハイマー病に代表される痴呆症などの神経変性疾患や血管障害による神経細胞障害は、ミレニアムプロジェクトで提唱された「生き生きとした高齢化社会を目指す」というスローガンに対しては、大きな障害となっています。これらの疾患に対する予防・治療法の開発は社会的、経済的にも重要な課題であり、世界的にも要請が多い研究課題あり、特に世界に例を見ない急速な高齢化が進行している我が国が、緊急に取り組むべき課題であると考えます。そこで、神経細胞死実効に関わるシグナル分子をゲノムワイドに体系的に解析して、神経細胞死制御の分子メカニズムを明らかにし、それをコントロールし得る分子の探索を通して、神経細胞障害の予防や神経修復・再生に向けた創薬・新規治療法の開発の基盤を創出することを目的とした研究を行っています。/がん細胞死の基礎的研究/本来、異常を起こした細胞はアポトーシスという細胞死のプログラムが働き排除されますが、ガン細胞はアポトーシスメカニズムに異常を起こした細胞と考えられています。したがって、細胞の生・死のメカニズムを明らかにすることにより、一方では日本人の死因のトップとなったガンの治療に有用な知見を与える基礎研究となることを目指して研究しています。/アルコールの健康障害とその予防/飲酒により体内に入ったアルコール(エチルアルコール)は最終的には二酸化炭素と水に代謝されるが、その過程でアセトアルデヒドが生じます。日本人も含めてアジア人(モンゴロイド)の約半数ではアセトアルデヒド代謝酵素のSNPs(一塩基多型)のために、アセトアルデヒドが体内に蓄積しやすく、顔面の紅潮、吐き気、頭痛、脈拍数の上昇などフラッシング症状を引き起します。また、酸化力が極めて強いアセトアルデヒドは細胞毒あるいはDNA障害を引き起こす物質として知られており、アセトアルデヒド代謝能が低い人は飲酒により神経変性疾患やがんのリスクが著しく上昇することが2000年以降多数の研究論文で報告されています。また、2005年8月16日発行のThe Wall Street Journalでもこの問題は”Asian Flash”として大きく取り上げられています。したがって、日本人を含めたアジア人のアルコール代謝経路の詳細を明らかにし、さらにアセトアルデヒド代謝を促進する物質の探索を目指して、研究を行っています。

研究分野

 

経歴

 
1999年
 - 
2003年
岐阜大学 医学部 教授
 
 
   
 
岐阜大学 医学部 医学科 教授
 
1986年
 - 
1993年7月
岐阜大学医学部助手(生化学)
 
1993年
 - 
1997年9月
岐阜大学医学部講師(生化学)
 
1997年
 - 
1999年6月
岐阜大学医学部助教授(生化学)
 

委員歴

 
1994年
   
 
日本アレルギー学会  評議員
 

受賞

 
1990年
岐阜医学将励賞
 

論文

 
Tawada Masahiro, Hayashi Shin-ichiro, Osada Shinji, Nakashima Shigeru, Yoshida Kazuhiro
Journal of gastroenterology   47(9) 1057-1060   2012年9月   [査読有り]
Lymphatic metastasis is a critical determinant of prognosis in human gastrointestinal cancers. Studies suggest that lymphatic metastasis has been linked to lymphangiogenesis, the growth of lymphatic vessels, while the mechanisms of tumor lymphangi...
Kozawa Sachi, Honda Ayako, Kajiwara Naomi, Takemoto Yasuhiko, Nagase Tomoko, Nikami Hideki, Okano Yukio, Nakashima Shigeru, Shimozawa Nobuyuki
Molecular medicine reports   4(6) 1157-1162   [査読有り]
Peroxisomes catalyze a range of essential metabolic functions, mainly related to lipid metabolism. However, their roles in obesity have yet to be clarified. The aim of this study was to investigate the correlation between obesity and peroxisomal l...
Ikegame Yuka, Yamashita Kentaro, Hayashi Shin-Ichiro, Mizuno Hiroshi, Tawada Masahiro, You Fukka,Yamada Kiyofumi, Tanaka Yoshitaka, Egashira Yusuke, Nakashima Shigeru, Yoshimura Shin-Ichi, Iwama Toru
Cytotherapy   13(6) 675-685   2011年7月   [査読有り]
Transplantation of mesenchymal stromal cells (MSC) derived from bone marrow (BM) or adipose tissue is expected to become a cell therapy for stroke. The present study compared the therapeutic potential of adipose-derived stem cells (ASC) with that ...
Ikegame Yuka, Yamashita Kentaro, Hayashi Shin-ichiro, Yoshimura Shin-ichi, Nakashima Shigeru, Iwama Toru
Hypertension research : official journal of the Japanese Society of Hypertension   33(7) 703-707   2010年7月   [査読有り]
Release of neutrophil elastase is one of the harmful inflammatory reactions in acutecerebral ischemia. Therefore, inhibition of elastase released from neutrophils could be a useful strategy for the treatment of acute stroke. To evaluate this hypot...
Hayashi Shin-ichiro, Sato Naoyuki, Yamamoto Akitsugu, Ikegame Yuka, Nakashima Shigeru, Ogihara Toshio, Morishita Ryuichi
Arteriosclerosis, thrombosis, and vascular biology   29(11) 1909-1915   2009年11月   [査読有り]
Although the majority of cases of Alzheimer disease (AD) are known to beattributable to the sporadic (nongenetic) form of the disease, the mechanism underlying its cause and progression still remains unclear.We found that vascular beta-amyloid (Ab...

Misc

 
Motoshi Sawada, Shigeru Nakashima, Tohru Kiyono, Jun Yamada, Shigeru Hara, Masanori Nakagawa, Jun Shinoda, Noboru Sakai
Experimental Cell Research   273 157-168
During apoptosis of human glioma cells induced by anti-Fas antibody, ceramide formation with activation of acid, but not neutral sphingomyelinase (SMase), was observed. A potent inhibitor of acid SMase, SR33557, effectively inhibited ceramide form...
H. Yamakawa, Y. Ito, T. Naganawa, Y. Banno, S. Nakashima, S. I. Yoshimura, M. Sawada, Y. Nishimura, Y. Nozawa, N. Sakai
Neurological Research   22 556-564   2000年1月
The treatment of PC12 cells with H2O2 (100-500 μM) resulted in typical apoptotic changes including fragmentation and condensation of nuclei, and DNA fragmentation observed as DNA ladder. H2O2-induced apoptosis was associated with activation of cas...
Fukka You, Kenta Aoki, Yatsuji Ito, Shigeru Nakashima
Molecular Medicine Reports   2 609-613
5-Fluorouracil (5-FU) is a widely used chemotherapeutic agent that inhibits the growth and initiates the apoptosis of epithelial tumors, including squamous cell carcinoma of the head and neck region. However, resistance to this drug is often obser...
Shin Ichiro Hayashi, Shin Ichiro Hayashi, Naoyuki Sato, Akitsugu Yamamoto, Yuka Ikegame, Shigeru Nakashima, Toshio Ogihara, Ryuichi Morishita
Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology   29 1909-1915
OBJECTIVE-: Although the majority of cases of Alzheimer disease (AD) are known to be attributable to the sporadic (nongenetic) form of the disease, the mechanism underlying its cause and progression still remains unclear. METHODS AND RESULTS-: We ...
Katsunobu Takenaka, Katsunobu Takenaka, Hideki Sakai, Hiroyasu Yamakawa, Takeshi Itoh, Satoru Murase, Haruki Yamakawa, Ayumi Okumura, Yasuaki Nishimura, Takashi Andoh, Shigeru Nakashima, Yoshinori Nozawa, Noboru Sakai
Neurological Research   21 368-372   1999年1月
This study is designed to determine whether patients with aneurysmal subarachnoid hemorrhage have mutations in the phospholipase C-δ1 (PLC-δ1) gene, which was identified as a gene responsible for hypertension in spontaneously hypertensive rats. Se...

書籍等出版物

 
細胞内情報伝達-phospholipase C系 IP3とDG
生体における情報伝達 南江堂   1991年   
生体膜リン脂質代謝とその意義
最新生体膜システム 講談社サイエンティフィク   1991年   
細胞シグナル物質、ホスホリパーゼA2,C,D
[バイオマニュアルUPシリーズ]シグナル伝達実験法.羊土社   1996年   
IP3とDG
ニューロサイエンス講座 廣川書店   1997年   
イノシトールリン脂質代謝産物受容体
レセプター 講談社サイエンティフィク   1997年   

講演・口頭発表等

 
セラミドを介する放射線応答の分子機構,放射線の固体影響―機構研究からのアプローチ
中島 茂(細胞情報学)
2005年11月   

Works

 
セラミドを介するアポトーシスの分子メカニズム
2000年
神経細胞死の分子メカニズム
1999年
天然テルペノイドのアポトーシス作用
2001年

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1996年 - 1996年    代表者: 中島 茂
申請者らはこれまでに、コリン作動性ニューロンモデルのPC12細胞について主にカテコラミン分泌に伴う膜脂質シグナル変換機構について一連の研究を進めており、コリン含有燐脂質のホスファチジルコリン(PC)を分解するホスホリパーゼD(PLD)が重要な役割を有することを示した。本年度は、カルバコール刺激によるPLD活性化の調節に、他の細胞系で重要視されているプロテインキナーゼC(PKC)の関与は少なく、Ca^<2+>依存性のチロシンキナーゼが重要であることを明らかにした(J.Neurochem.19...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1995年 - 1995年    代表者: 中島 茂
ホスホリパーゼD(PLD)は細胞増殖、分泌応答など種々の生理応答に密接に関与している可能性が指摘されており、コリン作動性ニューロンモデルPC12細胞のカテコラミン分泌に伴い活性化がみられることから、PC12細胞におけるPLDの活性調節メカニズムについての検討を行った。PLDの活性調節因子として、プロテインキナーゼC(PKC)、チロシンキナーゼ(PTK)、カルシウム、GTP結合蛋白質など諸因子の関与が指摘されている。本細胞をカルバコール刺激した際にみられるPLD活性化に対して、PKC阻害剤、...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 1998年 - 1999年    代表者: 中島 茂
アポトーシスでは膜リン脂質スフィンゴミエリン(SM)のスフィンゴミエリナーゼ(SMアーゼ)による分解産物セラミドが重要な細胞内メッセンジャーとして位置づけられつつある。また、従来遺伝子の障害によると考えられていた放射線障害による細胞死にも、SMアーゼが中心的な役割を果たしている可能性が示された。一方、アルツハイマー病患者脳や老化した線維芽細胞では著しいホスホリパーゼD(PLD)活性の低下が示されており、細胞の機能維持・生存にPLDの重要性が示唆されている。ラットグリオーマC6細胞ではC2セ...
アポトーシス制御薬剤の探索
シグナル変換ホスホリパーゼ活性化の分子メカニズム

社会貢献活動

 
日本アレルギー学会
【】  1994年4月1日
日本アレルギー学会評議員
岐阜県立下呂看護専門学校 「生化学」
【】  1997年6月
1997より 毎年6,7月 継続中
名古屋大学医学部 「脂質の生化学」
【】  1999年6月
1999より毎年6月 継続中
日本生化学会
【】  1999年10月1日
日本生化学会評議員
岩屋病院 非常勤医師
【】  2002年1月
2002より月1回  継続中

その他

 
1993年4月   医学部水泳部
医学部水泳部の練習の指導を行っている。/コーチ
1994年6月   岐阜大学入学試験委員会
生物学力試験専門部会委員
1994年6月   岐阜大学入学試験委員会
生物学力試験出題委員会委員
1994年6月   岐阜大学入学試験委員会
生物学力試験採点委員会委員
1996年11月   岐阜大学入学試験委員会
化学学力試験採点委員会委員