2009年
ススキ(Miscanthus sinensis Anderss.)優占草地とシバ(Zoysia japonica Steud.)優占草地の植物種組成に関する統計量の季節変化
日本草地学会誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 55
- 号
- 1
- 開始ページ
- 48
- 終了ページ
- 53
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.14941/grass.55.48
- 出版者・発行元
- 日本草地学会
我が国の草原の多くは、森林への遷移を抑制することによって維持されている。畜産利用を目的とした半自然草地は、採草処理や放牧処理に変化を加えることで異なる植生タイプヘ移行する。それゆえ、処理が植生に与える影響を評価するには長期にわたる植生調査が必要となる。しかし、半自然草地の多様な植物相は、植物種それぞれのフェノロジー特性によって季節的な変化を伴う。したがって、草地の管理と利用に関する植生の長期移行の問題を検討するには、草地優占種を主とした植物群落のフェノロジー特性を把握し、調査季節が植生診断に与える影響を把握しておくことが必要である。また、半自然草地は、環境負荷の少ない持続的な生産機能とともに、遺伝子、種、生態、景観の様々な段階に対する多様性が期待されており、保全と景観の保持の視点からもフェノロジー特性を把握しておく必要がある。本論文では、日本の主要な半自然草地であるススキ優占草地とシバ優占草地を取り上げて、それぞれの優占草地において種数、多様度指数、類似度指数および主要植物種の優占度等の植生の各指標について季節間比較を行った。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.14941/grass.55.48
- ISSN : 0447-5933
- CiNii Articles ID : 110007227755
- CiNii Books ID : AN00194108