2010年
トマト栽培におけるダブルトラフ構造ベッドへの定量施与管理法の導入と施肥量削減の検討
園芸学研究
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- 巻
- 9
- 号
- 4
- 開始ページ
- 441
- 終了ページ
- 448
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2503/hrj.9.441
- 出版者・発行元
- THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
湛液循環式水耕で提唱された定量施与管理法を,ダブルトラフ構造ベッドを用いた固形培地耕のトマト栽培に導入可能か,またその場合NO3-Nを中心とする無機成分施用量を削減できるかを検証するため,2つの実験を行った.定量施与管理区ではロックウール粒状綿を詰めたダブルトラフ構造ベッド上に2本のチューブを配し,片方のチューブで所定濃度の培養液を毎日一定量施用し,もう一方のチューブでは水のみを与えた.濃度管理区では,一定濃度の培養液を施用する掛け流し栽培を行った.実験1では50 me/株/週のNO3-N施用して6段摘心栽培における定量施与管理を検討した結果,第5~6段では収量が低下したため,6段摘心栽培では生育後半にNO3-N施用量を50 me/株/週以上に増加させる必要性が示唆された.実験2では第1~2花房開花期,第3~4花房開花期,第5花房開花期~実験終了時にそれぞれ50,70,90 me/株/週および30,50,70 me/株/週のNO3-Nを施用した2処理区において,6段摘心栽培における生育段階別NO3-N施用による定量施与管理を検討した.その結果,定量施与管理50-70-90区の収量は濃度管理区と同等であり,無機成分施用量削減率はNO3-N 33%,NH4-N 56%,PO4-P 53%,K 41%,Ca 22%,Mg 76%となった.これらの結果から,固形培地耕でもダブルトラフ構造ベッドを用いることにより,定量施与管理が可能であり,NO3-Nを中心とする無機成分施用量を削減できることが明らかになった.<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2503/hrj.9.441
- ISSN : 1347-2658
- ISSN : 1880-3571
- CiNii Articles ID : 40017350077