2010年1月
トマトの固形培地耕におけるダブルトラフ構造ベッドを用いた定量施与管理法によるカリウム施用量の検討
園芸学研究
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- 巻
- 9
- 号
- 4
- 開始ページ
- 449
- 終了ページ
- 453
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2503/hrj.9.449
- 出版者・発行元
- THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
固形培地耕におけるトマトの定量施与管理法によるカリウムの施用量を検討するため,ロックウール粒状綿を詰めたダブルトラフ構造ベッド上に2本のチューブを配した栽培システムにて,トマトを6段摘心栽培した.濃度管理区では,園試処方1/2単位培養液で掛け流し栽培を行った.定量施与管理区では,一方のチューブでは所定の濃度の培養液を毎日一定量施用し,もう一方のチューブでは水のみを与えた.定量施与管理区では3水準(15,30および50 me/株/週)のカリウム施用区を設け,定量施与管理・15,定量施与管理・30,定量施与管理・50区と略記した.その結果,収量は第1~3果房では処理による差はみられなかった.第4~6果房の収量は,濃度管理区に比べて定量施与管理・15区では有意に減少したが,定量施与管理・30区,定量施与管理・50区では有意差がなかった.しかし,定量施与管理・30区ではすじ腐れ果が第2果房から発生し,第6果房の発生率は16%にも達した.栽培期間中の積算カリウム施用量は,濃度管理区の653 me/株に対して,定量施与管理・15,定量施与管理・30,定量施与管理・50区ではそれぞれ濃度管理区の28,56,98%であった.以上の結果より,固形培地耕での6段摘心栽培においては,カリウムの施用量の著しい削減は果実の生理障害を引き起こすため,濃度管理区と同等の施用量を必要とし,第2果房の果実発達期である比較的早い時期に30 me/株/週~50 me/株/週に施用量をあげる管理が必要と結論された.<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2503/hrj.9.449
- ISSN : 1347-2658
- CiNii Articles ID : 130004476570