共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

終末期の心理過程の明確化と看取ケアの心理的モジュールの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
21K10703
体系的課題番号
JP21K10703
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

本研究の目的は,死の過程にある人(治癒や維持といった治療効果が見込めず,死まで数週間の人)の心理過程を分析し,在宅で尊厳あるよりよい死を迎えられるように支援するた めの研究である。2021年度は、「死の過程にある人の心理過程の解明(「終末期」と「死の過 程」の用語の意味を明確にする)ことであった。そこで、まずは定義や概念が研究者や各学会によって異なる「死の受容」、「終末期」について文献検討をなった。検討した結果を、日本看護研究学会第47回学術集会にて、「死の受容」と「終末期」について発表した。
また、終末期にあるがん患者経験者が、今までにどのような苦痛を経験したかについて質問紙調査を行い、日本看護科学学会第41回学術集会で発表した。さらに、終末期がん患者の心の変化をより死が近い人を対象に面接調査を行った。関西看護医療大学の倫理審査の承認を得、各依頼施設の倫理審査の承認も得ることができた。対象人数は30名を予定しており現在25名、面接時間は250時間以上の調査が終了している。本調査の成果の一部を23rd International Congress on Palliative Careに投稿予定である。今後は、さらに面接調査を行い分析を適宜進め、その後全体的論文化を目指す。また、近藤恵、カール・ベッカー氏 (2021) は、「死別悲嘆に対する葬儀の変容する意味と社会的影響」『グリーフ&ビリーブメント研究』を発表、「日本の死生観の経験知に学ぶ」日立製作所オンラインシンポジウムを行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K10703
ID情報
  • 課題番号 : 21K10703
  • 体系的課題番号 : JP21K10703