2017年11月
盛土形状をパラメータとしたカルバート縦断方向の動的遠心模型実験
土木学会論文集C(地圏工学)
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- 巻
- 73
- 号
- 4
- 開始ページ
- 429
- 終了ページ
- 441
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscejge.73.429
ヒンジ式プレキャストアーチカルバートは,2011年に発生した東日本大震災により,供用性を損なう大きな被災を初めて経験した.被災状況から,アーチ部材の損傷がカルバート縦断方向に規則的に並ぶといった一方向に強い地震動を受けたような損傷が確認されており,土被りが小さい領域や坑口部で損傷が集中している.そこで本研究では,ヒンジ式アーチカルバートを含む盛土模型に対し,盛土形状に注目した動的遠心模型実験を実施した.その結果,カルバートの土被りが小さい場合,最も盛土の拘束効果が小さくなる坑口部で,カルバートの応答が大きく増幅し周辺地盤の応答を卓越することを確認した.さらに,カルバートの土被りが大きい場合,盛土の拘束効果が増加することで,カルバートは周辺地盤に追従的な応答を示すことを確認した.
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejge.73.429