2003年
ウメ(Prunus mume Sieb. et Zucc.)のSf-RNase遺伝子特異的なPCR増幅のためのプライマーセットの開発
園芸学研究
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- 巻
- 2
- 号
- 4
- 開始ページ
- 237
- 終了ページ
- 240
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2503/hrj.2.237
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 園芸学会
ウメ(<i>Prunus mume</i> Sieb. et Zucc.)の大多数の栽培品種は,<i>S</i>-RNaseが関与する配偶体型自家不和合性を示す.ウメには,自家和合性品種も存在しており,これらの自家和合性品種は自家和合性形質の分子マーカーとして利用可能なS-RNase遺伝子(<i>S<sup>f</sup></i>-RNase遺伝子)を持つことが報告されている.本研究では,この<i>S<sup>f</sup></i>-RNase遺伝子を特異的にPCR増幅するためのプライマーセットを開発した.&lsquo;剣先&rsquo;から<i>S<sup>f</sup></i>-RNase遺伝子の部分配列をPCRクローニングし,その塩基配列を決定した.<i>S<sup>f</sup></i>-RNase遺伝子のイントロン部位の塩基配列よりセンスプライマー(Ken2)およびアンチセンスプライマー(PM-R)を設計し,いくつかのウメ品種を用いてその有効性を検討したところ,<i>S<sup>f</sup></i>-RNase遺伝子をもつ品種でのみ増幅がみられた.今後このプライマーセットをウメの自家和合性品種の育種に利用することによって,育種にかかる時間と労力を大幅に軽減できると思われる.<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2503/hrj.2.237
- ISSN : 1347-2658
- CiNii Articles ID : 130004476233
- identifiers.cinii_nr_id : 9000021097864