論文

査読有り
1994年8月

ブロムモザイクウイルスATCC 66株由来のcDNAクローンの塩基配列およびロシア株ゲノムとの比較

日本植物病理學會報
  • 三瀬 和之
  • ,
  • 森 正之
  • ,
  • 中屋敷 均
  • ,
  • 小山 毅
  • ,
  • 奥野 哲郎
  • ,
  • 古薄 巖

60
4
開始ページ
454
終了ページ
462
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.3186/jjphytopath.60.454
出版者・発行元
日本植物病理学会

ブロムモザイクウイルス(BMV) ATCC 66株の感染性 in vitro RNAを転写できるcDNAクローン(KU 1株) の全塩基配列を決定し, BMVロシア株と比較した。BMV RNA 1, 2, 3それぞれにおけるKU 1株とロシア株の間での相同性は97%以上で, transitionタイプの置換がtransversionタイプの置換よりも多かった。Sindbis様植物RNA ウイルスに保存されている3つの領域でのアミノ酸変異のほとんどは類似アミノ酸への変換であった。RNA1と3の5'端非翻訳領域の塩基配列は両株間で完全に同じであったが, RNA 2では7つの塩基が異なっていた。いずれのRNA の3'端の塩基配列の変異も想定される2次構造に影響を与えないものであった。KU 1株, ATCC 66株ともに外被タンパク質遺伝子の5'端非翻訳領域において2つの隣接したアデニン塩基が欠失していた。RNA 3のシスロトン間領域に存在するオリゴ(A)配列のアデニンの数はATCC 66株では一定ではなく, KU 1株のRNA 3のcDNAでグアニン塩基が1個含まれていたのに対して, ATCC 66株のRNA 3では2個以上のグアニン塩基が認められた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3186/jjphytopath.60.454
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902157266458442
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002737243
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN0019269X
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/3895771
URL
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010511600 本文へのリンクあり
ID情報
  • DOI : 10.3186/jjphytopath.60.454
  • ISSN : 0031-9473
  • J-Global ID : 200902157266458442
  • CiNii Articles ID : 110002737243
  • CiNii Books ID : AN0019269X

エクスポート
BibTeX RIS